4月9日に芹沢あさひを引かなかった話

まずは総選挙お疲れさまでした。大変でしたが楽しい1か月でした。総選挙関連の話は,結果が出て考えや気持ちがまとまったら改めて書こうと思います。

 

今回書きたいのは,シャニマスの話です。

 

 

 

 

私は3月末にシャニマスを始めた新規勢です。始めたきっかけはいくつかあります。

まず,2月に開催された第2回アイマス学会in札幌でシャニマス関連の発表を聞き,面白そうだなと思ったのがあります。内容もそうですが,発表中に限界化するPさんたちも面白かったです(失礼)。

また,ちょうど新しくシャニマスに追加されたユニット「ノクチル」に強烈な既視感と親近感を抱いたという事案もありました。これは以前文章にまとめたので詳しくはこちら(https://koh-2323.hatenablog.com/entry/2020/03/26/212206)をどうぞ。

 

ただ,それらは実はきっかけの一部でしかなく,もともと芹沢あさひがめちゃくちゃ気になっていたという事実がありました。

https://twitter.com/kohresult/status/1150360479249784832

こちらのツイートの通り,実は去年の夏ごろにはすでに気になっていました。本当にめちゃくちゃ気になっていますね。恋する乙女のようです。

 

人物像も大して知らない芹沢あさひがなぜこんなに気になっていたのかというと,「好きな小説の登場人物に似ていたから」というしょうもない理由があります。とはいえ,結局中身は全然違ったので,今ここでその小説を引き合いに出して論じるのは見当違いだと言えましょう。

 

話を先へ進めます。

色々あってシャニマスを始めた私は,とりあえず運命の出会いガシャ(リセマラ)でpSSR【ジャンプ!スタッグ!!】芹沢あさひを確保しました。3時間ぐらいかかりました。また,その後2回目くらいの10連でsSSR【あめ、ゆき、はれ】芹沢あさひも引き当て,強い流れを感じました。

続けてあさひとともにW.I.N.G.優勝を目指す試みが始まりました。何度も挑戦を繰り返すうちに,芹沢あさひという人物像が少しずつ把握できてきました。自分だけの世界を持ち,自分が楽しくなるために行動し,自分が納得するために物事を突き詰める。さらに有り余るポテンシャルも兼ね備えた所謂「天才」。あらゆる課題をそつなくこなしてしまう所,自らの体を顧みずに勝手に練習してしまう所,自分の世界が強すぎてたまに何も見えなくなる所(ただし全て自覚なし),天才ならではという感じがします。たまーにいますねこういう人。

 

さて,初心者ミッションで獲得した4凸sSRの皆さんに協力いただくなどして,W.I.N.G.優勝まで何とかこぎつけました。W.I.N.G.優勝後のコミュでは,天才(無自覚)であるがゆえに他人との関わりがうまくいっていなかったことによる寂しさがちらっと見せられていて,思わず「テメーーーーーー!!!!!!」と叫んでしまいました。さらに,TRUE END研修もあさひと攻略し,TRUE ENDを拝むことができました。

 

あさひ以外のプロデュースもぼちぼち始めました。その過程でsSSR【あめ、ゆき、はれ】芹沢あさひのコミュも見ることができました。愛依ちゃんがママすぎて泣きました。あさひみたいなやつを家に泊めた時の心労やばいですよ普通?冬優子の意見は正しい。

 

 

 

 

ここからが問題です。

シャニでのプロデュース生活を始めて数日が経った頃,新規限定pSSR【空と青とアイツ】芹沢あさひのガシャ,そしてストレイライトイベが始まりました。シャニってこういう抱き合わせ商法してくるんですね怖い。

芹沢あさひ担当になるルートあるなあと考えていた矢先のこのガシャとイベントは本当に冗談ではなく,シャニマスを起動するたびにログイン画面で殺される日々がしばらく続くことになりました。

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そのエモい絵をやめろ

このころには先輩Pさんたちから直接アドバイスをいただく機会にも恵まれ(アイマス学会懇親会のことです。あらためてありがとうございました。),ある程度シャニマスの立ち回りが分かってきていました。「とりあえずイベントはやるべし」という考えのもと,ストレイイベはまず攻略していきました。

この過程で,あさひだけでなくストレイについても理解が進みました。やはりあさひの天才性は強調され,ストレイの中であさひがアイドルとして突出して目立っているというえげつない設定もここで知りました。

あさひ以外のストレイのメンバーについて深く知れたのもこのタイミングでした(というのも冬優子も愛依もプロデュースアイドルがなかなか引けなかった)。特に冬優子。黛冬優子という人間には私自身と重なる部分がありました。事なかれ主義であり,波風を立てたくないがために基本猫を被っている,にもかかわらず根はかなりの負けず嫌い。とても人間臭いですね。私もそうです。こういうタイプの人間は,素の自分を隠すこともせずに遠く先を行くあさひのような天才に対し,憧れや嫉妬が混ざったような強烈な感情を抱きます。私もそうです。私は芹沢あさひになりたかった。しかし凡人たる私は何かを犠牲にしてでも後を追うことしかできない。私は芹沢あさひのようにはなれない。それでも私は芹沢あさひから目を離すことができない。

あさひはアイドル。冬優子は私。愛依はママ。私の中のストレイはこのような構図になりました。

 

イベント絡みのコミュを読み,公式4コマを読破して芹沢あさひィィィィィ!!となったところで,あとは限定あさひを引くだけとなりました。しかし,手持ちの石だけで引き当てることはできず,さてどうしたものかとなりました。

 

 

 

 

ところで,これと全く時を同じくして,デレステの方で限定久川颯のガシャが開催されていました。

私の担当アイドルは鷺沢文香であり,またこの記事では芹沢あさひについて熱く語ってきたわけですが,久川姉妹も非常に好きです。去年の初登場時に衝撃を受け,気が付けばTwitterに謎の文章を連投し,久川姉妹のためにライブに人生初参戦した程度には好きです。色々あって担当は名乗っていませんが,好きです。

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はーちゃんに先輩って呼んでほしいかだって?呼んでほしいに決まってるだろいい加減にしろ

数か月前に登場していた限定久川凪は無事引けていたのですが,颯の方は連日のチャーハン自作による願掛けも虚しく全く引けず,こちらも手持ちの石を使い切ってしまいました。

 

そうこうしているうちに,あさひ・颯両ガシャ終了前日の4月9日を,二人を天秤にかけなければいけない状態で迎えてしまいました。ちなみに,奇しくも二人とも14歳です。JC最高

 

 

 

 

まず,石が枯渇した以上,多少の課金は覚悟しました。しかし,ここから二人を引くまで課金をするとなると足が竦みました。私そこまで金持ちじゃないので…。

悩んだ挙句,課金の優先度は颯の方を高くすることに決めました。決め手とした基準は「あさひか颯か」ではなく「シャニマスデレステか」でした。デレステはここまで4年半遊んできた事実があり,多少の課金も心理的に納得しやすかったのです。一方,シャニマスはまだ始めてから数週間で,この段階での重課金は「賭け金」となってしまい,続かなかった時のリスクが高いのではという,打算的な考えがありました。

しかし,あさひを諦めたわけではありませんでした。シャニマスにはまだ,TRUE END達成報酬という大量の埋蔵金が残っていたからです。TRUE ENDは一人達成するごとに石がなんと6000個(pSSRの場合)も貰え,これはガシャ20連分に当たります。私はこれを回収しに行くことを決意しました。あさひのTRUE ENDは研修で回収済みだったので,他のアイドルをプロデュースしていくことになりました。

プレイ開始から2週間足らずのこの時点では,TRUEを取りに行くには力も知識も足りていませんでした。そこで,まずはTRUEの取り方をネットで調べて回りました。特に参考にしたのはこちらの記事(https://razaniahbk.hatenablog.com/entry/2019/10/23/005757)です。ただし,この記事で必須とされている4凸【娘・娘・金・魚】幽谷霧子はこの時点で持っておらず,代わりに多少近い性能をしていると思われるイベント産の【@ストーリィズ】冬優子を採用しました。あさひのために活躍する冬優子の構図,良いですね。とにかく,ここへ来て初めて,私はシャニマスというゲームに”ガチ”になりました。

シャニマスは知っての通り運の絡むゲーム性をしており,そもそも参考にした記事の必須条件を満たせていない状態で臨んだこともあり,思うようには行きませんでした。ファン数達成のセオリーはつかめましたが,W.I.N.G.決勝での流行ガチャやアイドルCの筋肉の前には幾度となく辛酸をなめさせられ,大変な思いをしました。それでも,何人かでTRUEを達成することができました。

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頑張った証

 

しかし,これによって稼いだ石でもあさひは来てくれませんでした。

 

 

 

 

ほとんど心が折れかけていた4月9日深夜(多分日付が変わっていた),TRUE回収作業をいったんやめ,颯を迎えるためデレステを起動しました。こちらは先ほど決めた通り,最初から課金してガシャを引いていきました。

 

すると,課金してからたった20連で颯が来ました。

 

誇張抜きに少し涙が出ました。この肉体的にも精神的にも参っていた状態の私に舞い降りた颯は,あまりに天使的でした。「Pちゃん十分頑張ったじゃん,もう寝よ?」とささやく声が聞こえました。

私の折れかけていた心は,颯によって優しく,しかし完全に折られてしまいました。

 

 

 

 

こうして,私があさひを引くことのないまま,限定ガシャは終わりました。

ログイン画面からあさひはいなくなりました。ストレイイベも終わりました。4月10日を境にして,私のシャニマスからはあさひとストレイがぱったりといなくなりました。

 

 

 

 

それから1か月以上が経過しました。

シャニマス2周年やそれに伴うノクチルの4人の追加,やたら長い期間に及ぶ無料10連などがありましたが,私のシャニマスのプレイ時間はめっきり減ってしまいました。新しいアイドルのプロデュースは1回もできていません。シャニマスを始めたきっかけのひとつであったノクチルの面々もです。とりあえず無料10連だけはすべて回収しましたが,それもついに終わり,いよいよログインするモチベーションを見いだせなくなってしまいました。

原因はやはりあさひを引けなかったこと,というか引きに行かなかったことだと思います。冷静に考えると,颯を引くための課金が最低限で済んだ以上,あさひのためにもっと金をつぎ込む余裕があったはずです。しかし,当時の私は颯を引いたことで完全に満足してしまい,もういいやとなってしまっていました。もちろん,颯を引けたことに満足しているのは紛れもない事実で,颯が悪いと言っているわけではありません。はーちゃんは悪くない。だからごめん,そんな顔をしないでおくれよはーちゃん…

また,石の確保のために別アイドルのTRUEを回収しに行ったのも,結果的に悪い影響を及ぼしているようです。4月9日のこの苦行により,アイドルのプロデュースは苦痛を伴う作業であり,TRUE ENDは石を貰うための手段であるという刷り込みがなされてしまったように感じています(当然そうでないことは理解してはいるのですが…)。あさひのために他のアイドルの人生を利用し犠牲にした結果,「もう芹沢あさひしか見えていない」狭窄した状態が加速,それなのにあさひを引かなかったため深刻なあさひロスが発生,気付けば私には何も残っていなかったというわけです。

 

あの空と青とアイツが脳裏にちらつくたびに思います。せめて,あの時もう少し頑張っていればまだ何かが変わっていたかもしれない…。

 

私は4月9日に芹沢あさひを引かなかったことを後悔しています。