去年の3月にシャニマスを始めてからそろそろ1年が経とうとしています。
始めた当初のWING優勝すらままならない時期は,シャニマスは流行ゲーであり運ゲーでありクソゲーであると思っていました。実際,空と青とアイツを引けなかったあたりから数か月間ほとんど手を付けていなかったです。
しかし,ある時期を境に「シャニマスって実はポケモンじゃね?」という考えに至り,それからは徐々にログインする頻度が増えていきました。
本記事では,シャニマスのどの辺がポケモンっぽいのかを書いていこうと思います。
構築・編成の組み方
シャニマスがポケモンであることに思い至った「ある時期」というのは,実はグレードフェス(以下グレフェス)でまともに戦えるようになった(グレ4~5をうろうろするようになった)時期にあたります。グレフェスでは育成したアイドル5人で編成を組んで他のPのアイドルたちと戦います。この編成の組み方にまずポケモンとの類似点を見出しました。
最初にポケモンの方を解説します。
ポケモンのシングルバトルのガチ対戦においては,手持ちの6匹をお互い見せ合い,そこから3匹を選出して,3対3で戦います(いわゆるシングル63)。6匹のポケモンの組み合わせを「構築」と呼んだりします。
構築の組み方の基本的なセオリーは「基本選出+補完」です。構築の軸となりメインとして選出する「基本選出ポケモン3~4体」と,基本選出では勝ちづらい相手に投げる「補完ポケモン2~3対」で6匹を揃える考え方です。
せっかくなので,私が実際にシーズン11のランクマッチ&わっとう。さんとの対戦で使用した構築を例に見てみましょう。なお,当時はシリーズ6準拠の使用率上位ポケモンが使えない特殊ルールでした。
基本選出 ++or
・まず嫁のグソクムシャ
・グソクムシャと相性補完が良く,場に出るだけでアドが取れる特性「いかく」を持つワルビアルを採用し,この2体でサイクルを回せるよう調整と持ち物を設定
・疲弊した相手に対し当時の環境的に通りが良いゲンガーもしくは一撃ウーラオスを通して勝ちを狙う
補完
・当時多かったこの辺の特殊アタッカーを止めるためにHD尻尾トリックヒートロトム
・受け寄りの構築を崩せる上に一部の仮想敵を一方的にハメてイージーウィンを狙えるあんたはここでふゆと死ぬのよ型渦潮滅びマリルリ
…という感じです。実際に基本の4匹からほぼほぼ選出され,相手に刺さりそうな時だけ補完の2匹から選出という戦い方をします。
シャニマスの話に戻ります。
グレフェス用編成の基本的なセオリーは「ユニット+補完」です。ユニットメンバーをそろえるとステータスにボーナスが付くうえ,強力なリンクアピールを使えるようになって強いです。5人ユニットの場合はそれで編成が完結しますが,4人以下のユニットの場合は1人以上別ユニットから参加させる必要があります。私が共に戦っているストレイライトも,3人ユニットなのでこのパターンです。
では例によって私が前期(1/22~1/31)に使った編成を見ていきましょう。
ユニット(ストレイライト) あさひ,冬優子,愛依
・まず担当のあさひ
・次いでストレイの冬優子と愛依も確定
・全員にsSSR【今日の手は空を切らない】あさひの4凸スキル(Da3倍アピール,DaUPx2,ViUPx2)を搭載し,あさひのスキルと冬優子の思い出リンクアピールが持つ「ステータスアップを消去してその分倍率アップ」効果により大火力を狙う
補完 凜世とちょこ先輩
・ステアップ効果をなるべく積みたいので,水色感情(VoViDaUP+思い出ゲージ増加)凜世とちょこ色きらきらロマン(Da1.5倍アピール,VoViDaUP+注目度UP)ちょこ先輩を採用 ついでに二人とも放クラなのでステータスにボーナスが付く
・ちょこ色きらきらロマンで注目度UP→凜世のパッシブでバフ&思い出上昇のコンボが狙える(ただし被ダメも上がるので余裕がある時限定)
…という感じで,基本的にステアップを積みつつストレイの3人で殴り,バフと思い出ゲージが欲しい時に凜世とちょこ先輩を動かすという戦い方をします。
以上のように,
基本選出+補完
ユニット+補完
この2つのセオリー,あまりにも似ています。
試行錯誤のサイクル
ポケモンでもシャニマスでも実際に運用してみると構築/編成に穴が見つかります。これを埋めるためにいろいろ工夫するわけですが,この時の思考回路もよく似ています。
まずポケモン。
先ほどの構築を見て,ポケモンに少し詳しい方なら「なんでゲンガーがチョッキ?」と思われたかもしれません。当時のゲンガーは火力を上げる命の珠(火力1.3倍,自傷ダメ1/10),対面性能を上げる気合のタスキ(体力満タンならどんな攻撃でも死なない),相手に先に展開されても切り返せるこだわりスカーフ(同じ技しか出せなくなるが素早さ+1)の3つが主流でした。実際私も最初はスカーフで運用していました。
しかし,実際に運用してみると,ゲンガーの耐久が低すぎて半減の攻撃に対しても受けだしができない(サイクルを回せない)点,ゲンガーで倒すはずだったアシレーヌに対して安定しない点が気になりました。これを解決するために突撃チョッキ(攻撃技しか出せない代わりに特防+1)を持たせてみたところ,思っていたのに近い動きができるようになりました。
一方のシャニマス。
先ほどの編成を見て,シャニマスをかじったことのある方なら「なんで愛依ちゃんアイドルロード?」と思われたかもしれません。実際,Da極に適したカードとして例えば武装メイドこと【メイ・ビー】愛依ちゃんが存在し,実際私も最初はその愛依ちゃんを採用していました。
しかし,実際に運用してみると,愛依ちゃんのスキルが「DaUPを消去してその分倍率アップ」だったために,ステアップの供給が追い付かず,肝心のあさひと冬優子に回ってこないという問題が生じました。これを解決するためにDaUPを消去しなくても安定した火力の出せるアイドルロード愛依ちゃんを採用したところ,ステアップの需要と供給のバランスがちょうどよくなり,あさひと冬優子による大火力アピールを良い感じに出せるようになりました。
以上,両方とも問題の認識と打開のサイクルを回していくわけですが,この回し方が非常によく似ています。考えるときに頭の同じ部位を使っていた感覚がありました。
育成がめんどくさい
問題の解決のためには新しい戦力を育成する必要があるのですが,この育成がめんどくさいという所まで両者は似ています。ポケモンでは孵化厳選,努力値上げ,レベリングで数10分から数日以上(!)かかります。シャニマスではGRADをめっちゃうまくこなして育成しますが,これも1回数10分で,失敗したら永遠にやり直しです。
強いて言うなら,今のポケモンはすべてのポケモンを交換で簡単に手に入れられる(当然ガチャなんて必要ない)点で温情です。一方,シャニマスはそもそも育成自体がメインコンテンツであり,GRAD攻略も楽しくできるので,精神的には楽です(コミュで精神が破壊される場合を除く)。
めんどくささで言えばどっちもどっちな気はしますが,個人的にはシャニマスの育成の方が圧倒的に楽に感じています。めざ炎神通力ロズレイドの厳選を4Vまで粘った私に敵はありません。
ポケモン最高難易度「めざ炎神通力ロズレイド」の厳選成功した奴っているの? - ぽけりん@ポケモンソードシールド(剣盾)まとめ
試行錯誤とは即ち失敗の繰り返しである
死ぬ思いで厳選しためざ炎神通力ロズレイドがそんなに強くなかった時の悲しみ。
「いっそDa極編成諦めてVo担当にVo特化【シャッターチャンス!?】愛依ちゃん入れたら強いのでわ!?w」と思って育成した愛依ちゃんの火力が全然出なかった時の悲しみ。
成功というのはこうした悲劇の上に成り立っているのです。ポケモンでもシャニマスでも。
結局何が言いたかったのか
シャニマスのゲーム性は案外私の好みに合っていたということです。
約1年前,「デレステは音ゲーだから続いてるけどただのキャラゲーそんな続くかなあ」みたいなことを考えていましたが,この通り,めっちゃ続いています。安心してくれ1年前の自分。
そうしてめっちゃ続いてしまった結果,先日初めてグレード6に昇格しました。この記事も実はグレ6昇格記念&記録の目的で書いている節があります。
多分すぐグレ5に落とされるとは思いますが,またぼちぼち6まで戻ってこれたらいいなと思っています。グレ7は魔境らしいので現状行く気はありません。
おまけ
この記事で初めて芹沢あさひのことを担当と呼びました。よろしくねあさひ。