シンデレラ10th千葉Day1 感想

11月27日、シンデレラ10thライブ千葉公演Day1に現地参戦して参りました。

ライブから一夜明け、まだまともな文章が書ける程度の理性が戻ってきていない気もしますが、書けるだけの感想を書いていこうと思います。完全に自分語りですがご容赦ください。

 

ライブ前

改めて今回のライブがどういう意味で特別だったのかを簡単におさらいします。まず、これまでライブにほとんど登場しなかった文香さんの声優のM・A・Oさんが、文香さんが今年のシンデレラガール総選挙で1位に輝いたことをきっかけに、今回のライブに1日だけ登場することになった、という経緯があります。

結果としてこのライブの開催は大きな注目を集めました。チケットの倍率も大変なことになっていたようですが、私は運よく8月の抽選で一発ツモしました。ちなみに結果発表の日に私は山に登っていて、結果を山小屋で知ってブチ上がっていました。皆さんもチケットが欲しかったら山に登ることをお勧めします。

 

さて、文香Pにとってまさに念願とも言うべきライブの開催が決まり、当然私はわくわくしながら待っていました。しかし、今だからこそ言えるのですが、ライブが近づくにつれてそこはかとない不安もまた湧いてきました。

不安の根底にあるのは、今回のライブが終わったら当分M・A・Oさんが登場しないであろうこと、そしてM・A・Oさんは今回のライブでもそこまで多くの曲は歌わないだろうと予想できたことです。特に文香さんの二つのソロ曲「Bright Blue」「銀河図書館」のうち、二曲目の銀河図書館まで披露される可能性は正直限りなく低いと思っていました。

でもやっぱり銀河図書館聴きたいじゃないですか。それが聞けなかった場合、大きな未練を残したままライブを終えてしまうのではないかという不安がどうしてもありました。つまり、私は今回のライブに期待をかけすぎていないかと思っていたわけです。

一方、仮にBright Blueも銀河図書館も披露されて、私の未練がきれいさっぱりなくなってしまった場合、完全に燃え尽きてデレマスへの熱が冷めるんじゃないかとも思っていました。幕張を墓場にして成仏できると考えれば悪くない気がしないでもないですが、それはそれで周りが盛り上がっている中で一人だけ冷めていく自分を想像すると怖いものです。

 

ただ、結果的にこれらの不安は考えうる限り最もきれいな形で解決されてしまうことになります。

 

ライブ直前

何人かの知り合いのPさんたちにご挨拶させていただきました。文香さんの参戦を祝っていただきました。ありがとうございます。

周りを見るとあからさまに文香Pな人が多く、さすがに特別というか特殊なライブであることが良くわかる雰囲気でした。今回私は「鷺沢文香のストール柄マフラー」を装備して臨んだのですが、皆さん同じことを考えていたようで、全く同じ柄のマフラーを巻いたPさんがそこら中にいて面白かったです。

会場に入ると一気に緊張が増しました。自分が舞台に上がるわけでもないのに。

ペンライトなどの確認を済ませ、Twitterに痛いポエムを投稿して早めに端末の電源を切り、精神統一を行いました。

 

ライブ開始

ほんとにM・A・Oさんいるよ…。

M・A・Oさんが動いているところは今回初めて見たんですが(喋ってるところもほとんど見たことありませんが)、なんかもうこれだけで胸がいっぱいになってしまってニッコニコしながらペンライトを振っていました。

あとはM・A・Oさんの出番が来るまでライブそのものを楽しもうと思いましたが、やっぱりどうしても気が散ってしまいました。曲が終わるたびにポケットに忍ばせた鷺沢文香仕様のペンライトに手を添えて抜刀の構えを取っていました。

 

MC

オープニング後の第一ブロックではM・A・Oさんの出番はありませんでしたが、そのあとのMCで「忘れられない出来事」について話してくれました。曰く、「今日」だそうです。拍手喝采でした。

あと、このあたりからとある事実が露呈し始めます。

 

M・A・Oさん、面白い

なんかコミカルなんですよM・A・Oさん。喋ることに詰まった時に変な声が出るところとか、手がうるさいところとか。あと、バックスクリーンにオンライン勢のコメントが映し出されるシーンでなぜか座り始めるM・A・Oさんを私は見逃していませんでした。面白かわいい。

 

その後しばらくM・A・Oさんの出番はありませんでした。今回の演者さんを見る限りユニット曲があったとしてもごく僅かだろうなと思っていたので、こんなもんでしょう。

肝心のライブの中身なんですが、コールできないけどコールしてください!みたいな曲ばっかり流されて地獄でした。声出せない代わりにペンライトを振るわけですが、力強く振りすぎて翌日筋肉痛になりました。

具体的に印象に残ったのは、まず担当ではなく推しであるところの鷹富士茄子さん役の森下来奈さんのステージでしょうか。ソロ曲を初めて観客の前で歌ったということで感慨深いものになりました。あとは順番前後しますがさえはん(立花理香様)、美玲ちゃん(朝井彩加さん)、そして茄子さんの美に入り彩を穿つ、メンバーの意外性も相まってめちゃくちゃよかったです。

美玲ちゃんと言えば、ソロ曲初披露時からライブ映えそ~と思って個人的に注目していたのですが、やはり声が凄く通っていいですね。ガルフロとかもめちゃくちゃかっこよかったです。Day1ではソロ曲の披露はありませんでしたが、Day2でやるんでしょうかね(執筆時点でDay2が始まっていない)。

 

そして...

 

Bright Blue

何やかんやしているうちにその時が来ました。

M・A・Oさんのパフォーマンスはそれはもう素晴らしいものでした。本当に初披露なのか、誰もが疑ったことでしょう。

CD音源でしか聞いたことのないBright Blueがステージ上で生で歌われている事実だけでも大変なことですが、CD音源と比較して、より楽しそうに歌っていたのが印象的でした。

以前Bright Blueの歌詞考察をまとめた際、歌詞がポジティブなのかネガティブなのか分からないという内容を書きました。しかし、今この場では間違いなく、Bright Blueは希望の歌でした。『どれだけの涙 笑顔にできる?』...沁みますね。

そして、同時にBright Blueは一歩前へ進む歌、始まりの歌でもあることを思い出させてくれました。物語のエンディングを見るような気分でいた私たちに、「ここは終わりではない」と伝えているかのようでした。

Bright Blueを楽しそうに歌うことがM・A・Oさんのその場の感情によるものなのか、それともM・A・Oさんなりの解釈に基づいた今あるべきBright Blueの提示なのかは定かではありませんが、いずれにせよ私にはBright Blueという曲が次の段階へ至ったように見えました。

Cメロに入ったところで涙がこみ上げてきましたが、泣いてる場合じゃねえ!!と持ちこたえました。涙を笑顔に。それがBright Blue。

曲が終わり、Bright Blueってこんなにきれいな曲だったのかと思いました。今まで聞いた中で一番長く感じられたBright Blueでした。曲の最中はペンライトを振る余裕もなく、両手に握ったペンライトが力なく揺れているだけでしたが、最後は感謝と感動を全力の拍手に載せて贈りました。

 

そのあとまたしばらく出番のない時間が続きます。

コールできないことには慣れてきました。Let's go happyなんかはコールできないのを良いことにやりたい放題しててそれはそれで面白いものを見れたと思います。

JUST US JUSTICEで全員揃ってる~爆音~Fooo~となっていたところ、曲の後に謎の「間」が挟まれ、何か来る...!と身構えていたのですが…

 

キセキの証

なんかM・A・Oさんが知らない曲歌ってるんだけど!!!!????

しかももう一人誰かが歌っている...それが神谷奈緒(まつえり)だと気づいた瞬間、「は?」と声が出ました。その2秒後、これが今年の総選挙曲であることを理解しました。

確かにタイミング的にはそうだし、歌唱メンバーの奈緒いるし、そうなるのもわかるんだけど...やっていいことと悪いことがあるだろ!!!!

 

私は理解の遅い人間ですので、曲を一回聴いただけでああだこうだ言えるような能力がありません。だから曲をちゃんと聴く際はそれなりの時間をかけて歌詞をかみ砕くようにしています。Bright Blue然り、銀河図書館然り。

そんな私が初見でこの曲をどこまで「聴く」ことができるのか…なんだか試されているような気がしました。そんなことは絶対ないんですけど。

 

まず、「暗い」と思いました。今までの総選挙曲の中でも際立って暗いんじゃないでしょうか。これはもともと暗めの人間である鷺沢文香が中心の曲として作られたと考えれば納得です。それでいて、暗さの中に何か熱を持った美しさがある、というような印象を受けました。

旋律は今は全く思い出せません…。余裕がなかったです。ただ、めちゃくちゃきれいだなという感想は残っています。

歌詞もほとんど思い出せませんが、唯一何となく覚えているのが、サビの「今私はここに立っている」みたいな感じの歌詞です(多分正確ではない)。これは、直接的にはアイドル鷺沢文香が成長して晴れやかな舞台に立っていることを示しているとは思いますが、同時にM・A・Oさんがライブステージで歌っているこの現実ともリンクしてしまい、それに気づいたサビ終わりの間奏でまた泣きそうになってしまいました。ただ、やっぱり泣いてる場合じゃねえ!!ということで頑張ってこらえました。

曲終盤、相変わらず暗いステージの中央へ、七色のスポットライトが集まっていく演出がありました。これは色々な出来事が10年目の今へ収束している様子であると同時に、奈緒の代名詞ともいえる七色橋も表現されており、今この時、文香と奈緒の二人が「キセキの証」を歌っている瞬間にしかできない、まさに奇跡のような演出だと思いました。この辺になるともう泣くとかいうよりも神々しくてポカーンとなってました。

 

その後間髪入れずに始まった卯月のキミのそばでずっとですが、さすがにちょっと待ってくれとなりました。いやこちらも感動的な曲ではあるんですがね。

 

アンコール

M・A・Oさんがおねシンを歌うわけですよ…ええ…。

この時のM・A・Oさんは積極的に観客席へ手を振ったり、他の演者さんたちとじゃれたりして、なんかもうめちゃくちゃアイドルでした。ある意味これが一番見たかった光景かもしれません。

 

終演

規制退場の順番が回ってくるまで、誰もいなくなった舞台をぼんやり眺めて、先ほど見た光景を反芻していました。

 

ライブ前、ライブを観た自分が何を思うのか、私は全く想像できていませんでした。感動なのか、喜びなのか。もしかしたら期待通りのステージが見られなくて残念に思っているかもしれない。

ライブが終わった後、自分の感情を少し冷静に見てみた時、それは「充足」と「魅了」だと思いました。

結局、「今回のライブに期待をかけすぎていないか」なんていうライブ前の不安は杞憂に過ぎませんでした。私は鷺沢文香M・A・Oさんの凄さを侮っていました。彼女がステージに立って歌うだけで、私が満足するには十分すぎました。そして私はこのライブを通して、文香さんがいかに素敵であるか、いい意味で認識を改めることになりました。

それでいて、銀河図書館は歌っていないという事実。これだけのものを見せておきながらまだ次へのポテンシャルを残している鷺沢文香に底知れなさを感じます。銀河図書館を歌わなかったら満足できないのではという危惧も、結局そんなことはありませんでした。なにより、Bright Blueを聴いた時に、ここはエンディングではないと気づかされましたからね。

このライブは確かに夢を叶えてくれましたし、まだ夢を見させ続けてくれるようです。これでデレマスへの熱が冷めるなんてこともあり得ないでしょう。当分は死ねませんね。

 

退場時、スタッフ席で後方彼氏面で仁王立ちしているJUNGOがいたので拍手を贈りました(周りのPさんたちも拍手していました)。

 

その夜は知り合いのPさんに介護されながら過ごしました。ありがとうございました。

 

翌日、午後の飛行機まで暇だったので何をしようか迷っていたのですが、天気がものすごくいいことに気付き、ホテル近くの海岸へ行ってみました。いい天気というのは本当に冗談でないレベルのいい天気で、雲一つない快晴、まさにBright Blueな空でした。昨晩のステージで鷺沢文香が放った魔法が世界を覆っているかのような錯覚を覚えました。

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飛行機の出発時刻が遅れたことでさらに暇になり、この文章を書き始めました。

そして今に至ります。

 

 

 

 

うまくまとめるのが難しいですが、鷺沢文香の担当Pでよかった、今回のライブに行けてよかったと、心の底から思えるライブでした。

これから周年イベントが始まり、もう少し忙しい期間が続きます。リアルの忙しさもあるのでどこまで頑張るか決めかねていますが、できる限りのことをしたいです。あと「キセキの証」をじっくり聞けるのも楽しみですね。