「セブンスコード」感想

こんにちは。

先日「セブンスコード」というゲームをプレイして1年が経過したので,その感想を記録していこうと思います。

 

 

 

セブンスコードとは

ちょうど1年前にリリースされたスマホ向けリズムゲームです。

www.sevenscode.jp

音ゲー界の神ことNAOKI MAEDAが監修しており,やってみるとわかりますが至る所にNAOKIの息吹が感じられます。私の友人にNAOKIのファンがいて,勧められてプレイしました。

譜面には「シンプル」と「カオス」の2種類があります。シンプルは普通にノーツが上から降ってきて下で叩くやつですが,カオスはノーツが画面全体に現れます。クロスビーツに非常に似ている,というかほぼ同じです。

www.youtube.com

 

 

 

 

今回感想を書きたいのは,音ゲーについてではなくストーリーに関してです。

このゲーム,音ゲーとしては規格外な分量のストーリーが収録されています。しかもフルボイスです。そこら辺のキャラゲーでも完全フルボイスってそう多くないですよ?

1年前のリリースから,1か月ごとに1章が追加され,1年経過した先月の12章で完結しました。今回感想を書くに至ったのは,ストーリーが完結して一区切りついたからです。

あらすじについて,公式HPによると,『警備隊「SOAT」の上級隊員ユイトは、警備の中で謎の少女「アウロラ」と出会い、その消息を追うことになる。手がかりとなるアイドルグループ「ハルツィナ」を追うも、彼女らの歌声と共に世界は大きく変貌し、ユイトは世界の真実に引き込まれていく……』らしいです。

 

ということで,この感想を「良かった点」「微妙だと思ったけど慣れた点」「微妙だった点」の順で書いていきます。

以後,若干のネタバレ要素が含まれる可能性があるのでご了承ください。

 

良かった点

音ゲーが面白い

さすがにNAOKIが監修しているだけあって音ゲーとしては面白いです。特にカオス譜面は芸術性の高いものが多く,見ているだけでも非常に楽しいです。私はレベル8~9が限界ですけど。

また,ストーリー中のバトルも譜面を叩くことで行われるのですが,敵の植能(特殊能力的なやつ)によって譜面にエフェクトがかかります。色が変わったり,小さくなったり,時には回ったりします。これによって,ただ譜面を捌くだけでは得られないわくわく感を,1回ごとに味わうことができます。ただしハイスピを固定する職能は滅んでください。

 

中二心に刺さる

世界観,キャラ設定,セリフ等,めっちゃ中二です。好き嫌い分かれるとは思いますが,全体的に完成度の高い徹底された中二だと思いました。

 

公式サポートの対応

一回データが消えたんですが,公式サポートに連絡したところ,見事に復元していただけました。リリース直後の話で大変だったとは思うのですが,スピーディーかつ迅速な対応で素晴らしかったです。その節はありがとうございました。

 

ナラハシ

いや噂には聞いてましたが,登場した時は笑うしかなかったです。よくやろうと思いましたねこれ。

 

微妙だと思ったけど慣れた点

演出過多

全体的に演出がド派手です。色彩ももちろん派手なんですが,それ以上に効果音の主張が激しいです。スキルを発動するとピュルルルルルルルシュピイイイイイン!!!!,フルコンするとデュルルルデュルルルデュルルル!!!!,敵の防衛装置が起動するだけでピポーピポーピポーピポー!!!!,IDを提示するだけでピピピピヴウウゥゥゥン!!!!,エラーが出るだけでピピーピピーピピーピピー!!!!,敵が攻撃態勢に入るだけでドゥルルルルルルルシャキイイイイン!!!!という感じでとてもうるさいです。

うるさいんですが,ストーリー終盤くらいに慣れました。むしろこのうるささがないと物足りなくなる程度には。本当に盛り上がるシーンでは,ちょっとうるさいぐらいがちょうどいいですね。

 

動作の重さ

これに関しては慣れたというよりアプデで改善されたという感じです。リリース直後は本当に重くて,特にストーリー中のバトルで敵の植能が発動した時はゲームになっていませんでした。コルニアは改竄じゃなくて重力操作の植能でしたね。

しかし,その後アプデを重ねるごとに動作が軽くなり,今や微塵のラグも感じません。なんで最初からこうしなかったんだ。

1年前にやってみたはいいけど重すぎてだめだったという方がもしいれば,改めてやってみることをお勧めします。

 

ナラハシ

最初笑いすぎてセリフ何も入ってこなかったんですけどね。そこそこ意味のあるキャラなので慣れる必要がありました。

 

微妙だった点

ストーリーが難解

世界設定が説明不足だったり,時間軸が飛びまくったり,ハルツィナのセリフが中二極振りなせいで意味が分からなかったりと,とにかく難解です。ストーリー終盤に情報が一気にぶち込まれて世界観への解像度がかなり上がりますが,それでも,読み終わった今でも結局よくわかってない部分が多いです。

特に,ハルツィナの皆さんはその章のボス的なポジションに割り当てられることが多いのですが,セリフが意味わかんないし,そもそもなんでハルツィナと戦わないといけないのかよく理解できなかったので,ボス戦に対するモチベが上がり切りませんでした。

まあでもこれは私の読み取り不足によるところがあると思いますし,設定の補足説明もある方法で読めるようになっているので,頑張ればなんとかなるのかもしれないです。

 

主人公がクソ

ユイト君はクソ。特に終盤,さすがにそれはユイト君が100%悪いだろみたいな展開が何度かあります。

また,ストーリー終盤,ユイト君が「あんた変わったな」と言われるシーンがあるんですが,これに対してユイト君は「変わったんじゃない,成長したんだ」とどや顔で返します。お前それで成長したつもりなのかと。当然賛同は得られていませんでしたがね。

確かにユイト君はストーリーを経て変わりはしました。波風を立てない,幽霊のような生き方をしていたユイト君は,他人とぶつかってでも為すべき事を為しに行く人へ変わりました。しかし,人間として根本的なところが成長しなかったというか,何というか,動かないクソが動くクソになっただけみたいな感じでした。なので結果的に失敗を何度も繰り返すんですよね。

エンディングではなんやかんやあってうまくいったような感じになりましたが,なぜああなったのか,肝心の説明がやはり不足しており,結局よくわかりません。

逆に,主人公がクソなせいで,まともな人(オージとかミカとか)が出てきたときの安心感がやばかったです。

 

ナラハシ

完全な身内ネタじゃん?NAOKIのことを知らずに遊ぶ人も一定数はいると思うんですけど,そういう人から見たらナラハシ完全に意味わからんおっさんじゃないですか。大丈夫なんですかねこれ。

 

 

 

 

感想は以上になります。

総括すると,NAOKIのことを知っていて,サイバーパンク属性の中二っぽいのが好きで,主人公に感情移入せず且つ謎が謎のままでもストーリーを読むことができる人」にはお勧めです。

また,ストーリーを読まなくても音ゲーは遊べるので,ちょっと変わった音ゲーをやりたい方も是非やってみてはいかがでしょうか。

 

なお,セブンスコードのストーリーは完結しましたが,現在スピンオフプロジェクト「セブンスコード ZERO」が進行中だそうです。こちら,ユイト君と比較してまともな人間である(と思いたい)ヨハネが主人公的ポジションに立つらしく,期待が膨らみます。