結局デレステ5周年CMの舞台はどこだったのか

こんにちは。私の住む地域では雪がめちゃくちゃ降っていますが,デレステの夏は終わらないので今は夏です。

 

今回はちょっと今更感のある話題ですが書いていこうと思います。

 

 

 

 

 まずはこちらをご覧ください。

www.youtube.com

 

デレステ5周年CM 一ノ瀬志希篇です。

突然LiPPSが出てきたり集団幻覚とか言われたりとにかく話題を掻っ攫ったこちらのCMですが,このとあるシーンは全く別のベクトルで物議をかもすことになりました。

そのシーンがこちらです。

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図1.5周年CM一ノ瀬志希篇の問題のシーン

空にめちゃくちゃ主張の激しい青い物体が浮かんでいますね。そう,これはどう見ても「地球」です。

この描写から,「CMの舞台は地球の外である」という衝撃の事実が発覚してしまいました。これで脳みそがバグってしまったPは私だけではないはずです。

 

「CMの舞台は地球の外である」という描写のインパクトは相当のものでした。しかし,CMが公開されてからはこの事実のみが先行し,じゃあそこは具体的に地球の外のどこなのかという考察は十分なされないまま,デレステ5周年の盛り上がりが過ぎ去っていったように思います。ちらほらと考察なさっている方は見かけましたが…。

Go Just Go!の歌詞にはこうあります。”楽園は何処? 貴方といる此処がそうだよね”

それじゃ納得できないんですよ!こんな面白い命題をほっとくわけにはいきません。

 

そこで本記事では,デレステ5周年CMの舞台の候補をより具体的に検証し,複数の仮説を提案・検証することを目的とします。

 

議論の前に

・各種デレステ5周年CM,Go Just Go!アニメPVとデレステのMVを参照しています。

・「地球は巨大スクリーンに映し出されただけの画像」「志希にゃんが見せている幻覚」といった説は面白くないので却下します。いや幻覚説は面白いかもですが。

・筆者は天文学どころか高校物理すら履修していません。読んでいただく際は内容に誤りがある可能性をあらかじめご了承いただいた上,ご意見やご指摘をいただけると大変ありがたいです。

・真に受けないでください。

 

 

 

 

情報の確認

まず,説明のためにアイドルたちがバカンスしている場所の地名が欲しいですね。いちいちCMの舞台とかバカンスの地とか呼ぶのは回りくどいです。

そういえば,Go Just Go!のアニメPVの様子から,舞台がメキシコのカンクンではないかという話がありました。

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図2.Go Just Go!アニメPVと地球に実在するカンクンの比較。確かに似ている

CMの舞台は地球外であり,地球外にカンクンは存在しないので,この地はカンクンではありません。しかしながら,様子はとても似ていますし,カンクンを模倣ないしはモデルにした地であることは間違いなさそうです。従って,この地を暫定的に「ニューカンクン」と呼ぶことにしましょう。

 

では本題に戻って,例のシーン(図1)をもう一度冷静に見ていきます。

 

空に見えている3つの天体のうち,光ってるのを太陽,青いのを地球,白いのを月と仮定します。

月が地球の一部を隠すように映っていることから,月が地球よりも手前側にあり,ニューカンクンは月の公転軌道よりも外側に存在しているということがわかります。

 従って,ニューカンクンの位置として最もシンプルな仮説は以下のようになります。

 

仮説1.ニューカンクンは地球近傍の月より離れた位置に存在する

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図3.仮説1に基づく各天体の位置関係

ニューカンクンは地球を中心に公転しているかもしれませんし,そうでないかもしれません。とにかく,位置関係については上の図の通りになります。


 

 

 

さて,この時点ですでに不自然な点がいくつかあるので挙げていきます。

 

地球と月のスケールがおかしい

まず月から見た地球の画像がこんな感じです。

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図4.月から見た地球。引用元 https://getnavi.jp/world/494723/

月よりもさらに遠い場所から地球を見ると,地球は図4よりも小さく見えるはずです。

しかし,改めて例のシーン(図1)の月と地球を見てみると,明らかに地球が大きすぎます。図1のように見えるためには,両天体のサイズ比が異なる(月に対して地球がより大きいかその逆)か,もしくは両天体の距離がより近いかのどちらかを満たさないといけません。

 

そもそも地球と月が見えているのがおかしい

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図5.月がなぜ光って見えるのかを示す和泉愛依

月が光って見えるのは太陽が月を照らしているからです。従って,月と太陽が同じ方角にある場合は,こちらに向いている面が光を反射しないので見えません(つまり新月)。

では例のシーン(図1)ではどうかというと,地球と月と太陽がほぼ同じ方角に見えているのにもかかわらず,地球も月も全体がはっきりと見えています。これは明らかに不自然です。図1のように見えるためには,画面に映っている太陽とは別に,地球と月を照らすための光源となる恒星が,おそらく視界のほぼ反対側に存在していなければなりません。

 

以上をまとめると,例のシーン(図1)は,我々が慣れ親しんでいる太陽,地球,月では成立しえない光景であるということが示唆されます。従って,ニューカンクンは,恒星を2つ持ち,地球や月とよく似た天体を有する別の恒星系に存在しているという推測が導かれます。

 

…地球外どころか太陽系の外まで行ってしまいました。ということで,例のシーンで見えている太陽,地球,月のような天体をそれぞれ太陽’A,地球’,月’,さらに視野の外に存在すると思われるもう一つの恒星を太陽’Bとします。

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図6.ニューカンクンが存在するであろう惑星系における各天体の位置関係
 
恒星が2つってありなの?

結論から言うと,このような恒星系はめちゃくちゃあるらしいです。2つの恒星が1つの系を形成しているものは「連星系」と呼ばれます。調べたところによると実は恒星の半数以上は連星であるそうです。

参考 天文学辞典 » 連星

連星系の惑星の軌道には,片方の恒星を中心に回るS型と,2つの恒星の外側を回るP型が存在します。図6の地球’の軌道はS型になります。

参考 TESSが若い連星系に惑星を発見 | exop.info

もし地球’がP型の軌道を持つ場合,ほぼ同じ方角に太陽’Aと太陽’Bが見えるはずで,例のシーンから導かれる両者の位置関係(太陽’Bが視界の反対側に存在する)を満たしません。従って,ここでは地球’の公転軌道はS型であると考えられます。

 

話が脱線しますが,太陽が2つあると仮定すると,Go Just Go!の一部の歌詞に納得のいく説明ができるようになります。

まず”太陽は沈まない”。普通に考えれば,ただバカンスの終わりを感じさせないための表現であると取れます。しかし,片方の太陽が沈んだ後にもう片方の太陽が昇れば,本当に太陽は沈まなくなります。

さらに”遊びまくっちゃって 太陽はもうてっぺんだ”。普通,遊びまくっちゃったら太陽は沈むはずです(徹夜して翌日昼までやってない限りは)。これも太陽が2つあることで,普通なら太陽が沈む時間まで遊んでも,次の太陽がてっぺんに来ている,という状況が生まれます。

 

 

 

 

具体的な仮説の提案と検証

では,太陽が2つあるという推測が現実味を帯びてきたところで,ニューカンクンがこの連星系のどこにあるのかをより具体的に考えていきます。

 

仮説2.ニューカンクンは太陽’Aと太陽’Bのちょうど間に存在する

太陽’Aと太陽’Bを結ぶ線分上のどこかにニューカンクンが位置するとする仮説です。また,ニューカンクンは地球’や月’とともに太陽’Aの周りを公転してはおらず,その場に留まり続けていると考えます。図6の位置から,ニューカンクンだけがその場を動かないということです。地球’と月’が近くに見える例のシーンは,両天体が偶然公転軌道上のニューカンクン近傍を通っていたとすれば説明が付きます。

これで例のシーンの描写はすべて説明が付きますが,5周年CMのすべてのシーンを説明しようとするとまだ矛盾点が存在します。

 特に問題となるのが「夜」の存在です。

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図7.Go Just Go!アニメPVの夜間の花火のシーン

仮説2の場合,太陽’Aが沈むと同時に反対側から太陽’Bが昇ることになります(なお,太陽の昇り/沈みは動画で確認でき,おそらくニューカンクンは自転しています)。そうすると太陽が永遠に空にあり続けることになり,夜がやってきません。

確かにGo Just Go!の歌詞では”太陽は沈まない”と言っているのですが,さすがにどこかで沈んでくれないと花火ができなくて困ります。

 

従って,これまでの条件に加え,夜の存在を考慮した場合,さらに異なる仮説が必要になります。

 

仮説3.ニューカンクンは地球’及び月’とともに太陽’Aの周りを公転している

この仮説の場合,ニューカンクンの位置によって,夜が存在したりしなかったりします。ニューカンクンが両恒星のちょうど間に位置する場合(図6),上述の通り片方が沈むと同時にもう片方が昇るので,夜はありません。一方,それ以外の場合は夜が発生します。極端な例を挙げると,ニューカンクンが太陽’Bから見てちょうど反対側に位置する時,1日(正確にはニューカンクンの自転周期)の半分が夜になります。

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図8.ニューカンクンの自転周期の半分が「夜」になる時の各天体の位置関係

この仮説に従えば,図1のような太陽を見ている背後にもう一つ太陽がある状況も,図7のような夜も,ニューカンクンの位置が違えば同所的に発生し得ることになります。同時には無理ですが。

 

この仮説における最大の問題点は「季節があること」です。なぜなら,このバカンスはゴージャスでトロピカルなものでなくてはならないからです。「トロピカル」という単語は何となく南国っぽいものを連想させるかもしれませんが,正確には「熱帯の」という意味を持ちます。熱帯には季節が存在せず,常夏です。従ってニューカンクンに季節の移り変わりがあっては不自然なのです。

そもそも,連星系における惑星の温度変化は非常に激しいものになると予想されます(要出典)。図6の位置に惑星がある時,地表は常に2つの恒星からエネルギーを受け続けるため,非常に高温になります。一方,図8 の位置の場合,太陽’Bからの距離が遠くなるうえ,地表がエネルギーを受ける時間が半分になるため,温度は非常に下がると考えられます。相当高度な温度調節機構がない限り,人間が1年を通してこの地に居続けることは難しいでしょう。まあ宇宙に進出している以上そういうシステムぐらいあっても全くおかしくありませんが。

 

実は,今までの条件をある程度満たし,季節による温度変化もなく,ついでに力学的に安定する夢のような場所が存在します。それがこちらです。

 

仮説4.ニューカンクンは太陽’Aと太陽’Bのラグランジュ点に存在する

参考 天文学辞典 » ラグランジュ点

ラグランジュ点(ラグランジュポイント)」とは,2つの天体が円運動している時,その2天体から受ける重力の釣り合いが取れている点のことを指します。この場所は力学的に安定で,質量を無視できる小さな天体ならばその場に静止する(正確には円運動する2天体とともに相対的位置を変えないまま回り続ける)ことができます。ガンダムをはじめとするSFで,しばしばスペースコロニーの建設候補地として取り上げられます。

ラグランジュ点は5つ存在するのですが,今回注目したいのはそのうちL4およびL5と呼ばれている,2天体を結ぶ線分を1辺とした正三角形の頂点に位置するものです。

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図9.ラグランジュ点の概略図 Wikipediaより引用

この位置にニューカンクンが存在するとしたら,時間帯によって太陽’Aと太陽’Bの両方が沈むので,夜が発生します。さらに,ニューカンクンと両恒星の位置関係は常に変わらないので,季節変化はなく,常夏が実現できます。やったぜ。

 

ところで,ラグランジュ点が実際に力学的に安定な場所となるには,2つの天体の質量に25倍以上の差があることが条件だそうです。つまり,太陽’Aと比べて太陽’Bの重さが25分の1以下でなければ,ニューカンクンラグランジュ点に居続けられないということです。

参考 ラグランジュ点の安定性を調べてみた

2つの太陽の大きさは本当に違うのか。そんなことを裏付ける情報はさすがにありませんね…。

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図10.Go Just Go!アニメPVにおける大きさの異なる2つの太陽

…いやありましたね。

図10に示した通り,Go Just Go!アニメPVにおいて,夕日が何回か描写されるのですが,そこで描かれる太陽の大きさがだいぶ違います。正確にはわかりませんが,質量に25倍の差という条件は満たしているように見えます。この直前の加蓮のシーンでは太陽もっと小さかったのは突っ込んではいけない

 

以上のことから,ニューカンクンは太陽’Aと太陽’Bのラグランジュ点に存在する仮説は十分もっともらしいものと言えるでしょう。

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図11.仮説4に基づく各天体の位置関係

しかし,この仮説にも問題点が存在します。

まず,ニューカンクンと2つの太陽の位置関係が,そもそも図1から推測される位置関係と矛盾します。図1からは,地球と月を照らすための光源となる恒星が,おそらく視界のほぼ反対側に存在していることが示唆されました。しかし,仮説4に基づくと,太陽’A,ニューカンクン,太陽’Bの3点のなす角度は60度であるため,図1の状況において太陽’Bが背後に来ることは考えにくいです。もし仮説4に従う位置に太陽’Bが存在するとしたら,図1の状況において,地球’と月’は天体全体が照らされることがないので,「欠けて」見えるはずですが,そうなっていません。これでは本末転倒ですね。

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図12.図1の状況において推測される各天体の位置関係

 さらに,地球’と月’が比較的大きく見えていることも仮説4と矛盾します。図11の通り,ラグランジュ点上のニューカンクンからは地球’の公転軌道までかなりの距離があり,地球’が最も近づいた時でも図1のように大きく見えることはまずありえないでしょう。地球’の公転軌道がS型ではなくP型であればニューカンクンへさらに接近する軌道が考えられますが,いずれにせよ他の天体との位置関係に矛盾が生じます。

 

 

 

 

まとめ

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図13.宇宙について考えてたらどんどんわからなくなってきた芹沢あさひ

ここまで複数の仮説を提案・検証してきましたが,残念ながらすべての要素を説明できる結論には至りませんでした。強いて言えば仮説3が最もありえそうではあります。

 

デレステ5周年CM一ノ瀬志希篇の例のシーンは,多くのPの頭をぐちゃぐちゃにしただけでなく,不可思議な現象が多々起こる「アイマスの世界」に関する重要な情報をもたらしました。現時点で我々はそのすべてを把握することはできませんが,こうした情報がさらなる議論・検証を促し,この世界への理解は一層進むことでしょう。本記事がその一助となれば幸いです。

 

 

 

 

追記(2021年2月4日)

本記事に関しまして,ありがたいことに多くの方からご意見をいただきました。特に詳細な議論をしていただいた温泉半熟卵さま,Na2CO3さまに心より感謝申し上げます(以下の議論の内容はお二人のご意見を参考にさせていただいています)。

記事の投稿から時間は空いてしまいましたが,新たに生まれた知見をまとめつつ追記していこうと思います。

 

 

 

 

仮説3における問題点「季節の有無」について

上述の通り,仮説3は各天体の位置関係についてはつじつまが合うものの,ニューカンクンが常夏にならないという理由で棄却していました。

まずここでの「季節」の定義を明確にしておくと,ニューカンクンが太陽’Bから受けるエネルギーが両天体間の距離が変わることで増減するため,これにより発生する温度変化のことを指していました。つまり地球のような地軸の傾きに由来するものではありません(わかりづらくてすみません)。

 

ところで,仮説4の議論において,太陽’Bのサイズが比較的小さいという可能性が浮上しました(図10)。

さらに,連星系においてハビタブルプラネットが安定して存在するためには,2つの恒星間の距離が100~1000 AU程度である必要があるそうです。1 AU = 地球・太陽間の距離なので,100 AU以上となると相当な距離があり,太陽’A付近の惑星からは太陽’Bは非常に遠くに小さく見えると考えられます。

参考 

宇宙を知る :PLANETPLANETシリーズ第1回 連星:敵か味方か?│ 理の惑星

 

太陽’Bが「一定以上小さい」or「一定以上遠くにある」のいずれかの条件を満たす場合,太陽’Bがニューカンクンに与えるエネルギーはほぼ無視できる程度に小さい可能性があります。この時,本記事で考慮した季節=温度変化は存在しないだろうと考えられます。

 

そうすると仮説3における問題点らしい問題点はすべて解決されるので,この説が最もそれらしいものであると言えそうです。やったー

 

 

 

 

各天体の詳細について

各天体の位置関係がとりあえず確定したところで,ニューカンクンや地球’,そして月’がどのような天体なのかが気になってきます。

 

まずニューカンクンですが,各動画の描写を見る限り,地球と近い重力を持ち,海や雲があることから,地球と同程度の質量・組成を持つ天体であることが伺えます。人工のスペースコロニーだという説も夢があっていいなと思いましたが,少し苦しそうです。

次に月’と地球’ですが,図1のようにある程度の大きさを持って見えることから,それぞれニューカンクンから比較的近い位置にあると考えられます。例えば地球から火星や木星を見るとただの点に見えますが,図1の場合はそうではありません。よって,これらはそれぞれ隣り合った軌道を公転する惑星であるというよりは,どれかがどれかの衛星の関係にあると考える方がよさそうです。

仮説1の議論でも書きましたが,地球’は月’より遠くにあるはずなのに,見かけのサイズが非常に大きいです。従って,地球’は比較的大型のガス惑星(木星みたいなやつ)である可能性が高いです。

月’の大きさについては情報が少ないですが,おそらくかなり小さめな天体がニューカンクンのすぐ近くに存在しているのだと考えられます。月’がそれこそ月程度の大きいサイズを持ってしまうと,3天体がただでさえ非常に密な状態で存在していることもあって,重力的に不安定になるはずです。

以上より,各天体の関係性として考えられるモデルは以下のようになります。

・地球’は太陽’A or Bの惑星

・ニューカンクンは地球’の衛星

・月’はニューカンクンの衛星(地球’の孫衛星)

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図14.各天体のサイズ等を考慮した位置関係のモデル

 

 

 

 

再現してみた

ここまで議論してきた系の再現を,Universe Sandboxを用いて試みました。星を動かしたりぶつけたりできるシミュレーションソフトで,既存の天体を並べてオリジナルの系を作ることもできます。世の中すごいソフトがあるものですね。Steamなどで購入可能ですので,興味のある方は是非どうぞ。

 

ニューカンクンの再現にはかなりの試行錯誤を要しましたが,

・主星(太陽’A)としてふたご座のポルックスを置き,そこから約100AUの位置に伴星(太陽’B)である太陽を公転させる

・太陽から約1AUの位置に天王星を公転させる(→地球’)

海王星から約0.003AUの位置に地球を公転させる(→ニューカンクン

・地球から約25000kmの位置に土星の衛星ディオネを公転させる(→月’)

以上の条件でシミュレーションを行った結果…

 

 

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図15.シミュレーションにおけるニューカンクン付近から見た地球’と月’

それっぽい!!!!!!!!!

 

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図16.シミュレーションにおけるニューカンクン付近から見た太陽’B,地球’および月’

すごくそれっぽい!!!!!!!!!

 

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図17.ニューカンクンからの各天体の見え方の比較

めちゃくちゃそれっぽいぞ!!!!!!!!!

 

サイズ感が若干異なるものの,非常に高い再現度が出せたのではないでしょうか。

 

ちなみに今回のシミュレーションでは,地球’,ニューカンクンおよび月’を,大きい方の太陽’A(ポルックス)ではなく小さい方の太陽’B(太陽)の周りに公転させました。これは,仮に大きい方の太陽’Aの近くにニューカンクンを置いた場合,太陽’Bから届く光が小さくなりすぎるという問題が生じたからです。結果として,図1のようなアングルで地球’や月’を見たとしても,地球’や月’が受ける光が足りないために光って見えなくなってしまうという,本末転倒な事態になってしまいました。一方,ニューカンクンを太陽’Bの近くに置くと,太陽’Aがめちゃくちゃ明るいので,遠くからでも地球’や月’を照らしてくれます。なお,懸念された温度変化の問題もほぼ無いようです。

 

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図18.向かって左から太陽’B(太陽)が,右から太陽’A(ポルックス)が地球’(天王星)を照らす様子

 

この条件での天体の軌道はそれなりに安定しますが,数百年~数万年単位でシミュレーションを行うと,次第にニューカンクンが地球’に近づいてしまったり,月’の軌道が安定しなかったりといった細かな問題が発生します。しかし,これ以上の厳密さを求めるのは私はあきらめました。もうこれが最適解でいいでしょ!ね!

 

 

 

 

まとめ

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図19.宇宙にロマンを感じる芹沢あさひ

今回,「結局デレステ5周年CMの舞台はどこだったのか」という問いに対し,以下のような結論が得られました。

 

ポルックス程の大きさの恒星と太陽程の大きさの恒星からなる連星系で,小さい方の恒星を天王星程の大きさの惑星が公転しており,その惑星の周りを公転する地球程の大きさの衛星がCMの舞台。なおこの衛星はさらにディオネ程の大きさの孫衛星を持つ。

 

それらしい結論にたどり着くことができ,大いなる感動と達成感と喜びを感じています。改めて,ご意見等お寄せいただいた皆さまに感謝申し上げます。自分一人でここまで内容を詰めるのは不可能だったと思います。

しかしながら,これでもまだ細かな問題点や疑問点は存在します。先述した各天体の軌道の不安定さも然り,この系は果たして宇宙のどこに存在するのか,地球からバカンスで向かうのは現実的に可能なのか,沈まない太陽のもとで遊び続けたら寝不足にならないのか,ニューカンクンに原生する生命体は存在するのか…謎は謎を呼びますが,謎があるからこそロマンがあるのだと私は考えます。

 

引き続き,質問やご意見等をお待ちしております。

Never ends 反省会

11月30日から12月8日にかけてデレステで行われたイベント「Never ends」をガチ走りしたのでその記録を書いていこうと思います。

 

 

 

 

 イベント「Never ends」について

今回はデレマス9周年の記念イベントになりました。楽曲「Never ends」は,今年の春に行われたシンデレラガールズ総選挙の上位5人による,いわゆる総選挙曲です。私の担当の鷺沢文香さんは,ありがたいことに総選挙で2位を獲得しており,今回の歌唱メンバーにも抜擢されました。

報酬は総選挙1位の北条加蓮,そして総選挙2位の鷺沢文香となりました。

 

 

 

 

結果

早速ですが結果を載せてしまいましょう。

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お陰様でポイントランキング664位を取ることができました。いや~~~頑張った。

 

ということで,イベラン中の様子を以下に書いていこうと思います。

 

 

 

 

情報収集,目標設定

文香Pたる私は文香さんが報酬に来た時点で走ることを決意しました。具体的には,最低でも2000位以上というのを目標に設定しました。 

次に,2000位に入るにはどの程度ポイントを稼げばいいのか見通しを立てました。実は,今回のイベントは複数のイレギュラーが重なった特殊な回でもありました。以下に特記すべき点を挙げていきます。

 

・3年3か月ぶりの文香イベ

文香さんが報酬になるイベントは本当に久しぶりで,前回の「イリュージョニスタ!」から実に3年3か月が経過していました。今回文香さんが報酬になることはある程度覚悟していたとはいえ,ついにこの時が来たか~という感じでしたね。文香Pの皆さんはやる気も資産もあり余っていたようです。加蓮の人気は言わずもがな,これに文香Pの爆走も重なることで,ボーダーは大きく上がるだろうと予想されました。

 

モバマスのイベントが同時に開催

モバマスでも9周年記念イベント(アニバアイプロ)が開催されたのですが,こちらでも上位報酬が加蓮で,しかも開催期間がほぼ全日程デレステと被るという地獄みたいな事態が発生しました。加蓮P試されてんな…。この日程的問題は,ボーダーを下げる方向に働くと予想されました。

 

・プロデュース方針実装後初めてのGroove形式イベント

最近,「プロデュース方針」という機能が実装されました。これは専用のポイントを割り振ってプロデュース活動を有利に進めることができるようになる機能です。今回はこれが実装されてから初のGroove形式のイベントとなりました。プロデュース方針でGrooveイベに関連するものは,主にライブ時のスタミナ消費軽減,営業の時間短縮,Grooveのセトリ変更時のマニー軽減などです。プロデュース方針実装後初のアタポンイベだった「さよならアンドロメダ」ではボーダーが跳ね上がっており,今回もボーダーを上げる方向に働くと予想されました。

 

以上のように,ボーダーが一体どうなるのか,全く予想できないというのがイベント開始前の状態でした。 

そこで私は,とりあえずの目標ポイントを170000ptとしました。Grooveイベ歴代最高を記録したPaletteの2000位ボーダーが170000pt程度で,さすがに正月休みが被っていたPaletteを超えることはないだろうと予想してこのように設定しました。

 

次に,170000ptに到達するには1日当たりどの程度稼げばいいのかというのを逆算しました。あいにくイベント期間中は副業が忙しく,平日の昼間は基本全く触れない状態が続くと予想されました。一方,後半戦に突入する土曜,そして日曜は丸ごと時間を取れそうだったので,土日が稼ぎ時になるだろうと考えました。以上を踏まえて,以下のように計画を立てました。

11月30日~12月4日;10000pt/day(前半戦,平日で時間が取れない)

12月5~6日;40000pt/day(後半戦開始,休日で時間が取れる)

12月7~8日;20000pt/day(後半戦,平日で時間が取れない)

この計画通りいけばぴったり170000ptです。とりあえずこれらの数値を目標に走り始めました。

 

イベント前日に編成を組みました。イベラン用編成は,トリコボイスの凜をセンターにして,回復かオールラウンドが一人,あとはファン数が欲しい人たちで固めました。ファン数稼ぎはポテンシャル解放を目的としたもので,スキル発動率にポイントを10振るために必要なファン数が50万人なので,ファン数50万人以下のアイドルを中心にして編成を組みました。ファン数の伸びを見ながらイベント中にも編成は時々変えました。

 

せっかくなのでイベント開始前のスタドリの数を記録するためにスクショを撮りました。

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これが3年3か月ために溜め続けた文香Pの煩悩の結晶です。

…まあ実は幸せの法則走っちゃってたのでその時だいぶ減ったんですけどね。

 

 

 

 

実走

さて,実際に走ってみてどんな感じだったのかを振り返っていきます。


まず,累積ポイントと獲得ポイントの推移を示したグラフを作成しましたのでご覧ください。

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こちらを踏まえてその時々の様子を見ていきましょう。

 

11月30日(初日)

偶然にも午後にまとまった時間が取れました。初日ということで体力的に余裕があったのと,高まり切ったテンションがいい感じに作用し,目標を大幅に上回るポイントを稼ぐことができました。

また,Grooveの難易度をMasterにして走ると途中で飽きて眠くなりそうだったので,難易度は常時Master+で行いました。

曲はめっちゃおしゃれで,文香さんの歌声がいつにも増して可愛らしく最高でした。聴くたびに体力が回復していくのを感じました。ただ,MVやコミュはイベント中は見ないと決めていたので,心を無にして譜面をしばき続けました。

イベ曲のMas+は結構なフルコン難だと思いましたが,初日の時点でフルコンは取れました。

 

12月1~4日(前半戦,平日)

二日目以降は想定通り昼間に時間が全く取れず,早朝と昼休みに営業でスタミナ消費する以外はすべて夜に稼ぎました。それでも当初の予定である1日10000ptを上回るペースを維持できました。このペースで走れたのは営業の存在が大きかったように思います。3年前にイリュージョニスタを走った時は営業が実装されておらず,営業によるポイント稼ぎの時間効率をよくわかっていませんでした。実際にやってみると,譜面を叩かずにポチポチするだけで5000ptほど稼げてしまい,現代文明の素晴らしさを身に染みて感じました。スタミナ効率は悪いですが,プロデュース方針による時間軽減(私の場合20%軽減)で多少ごまかせました。

精神衛生維持のため,通話やキャスをして喋りながら走りました。付き合っていただいたみなさんありがとうございます。また,2日に1回程度のペースでリングフィットアドベンチャーで運動しました。肩こり改善や腰痛改善目的のメニューがあるのがありがたかったですし,いい気分転換になりました。

 

12月5~6日(後半戦,休日)

平日は目標を大幅に上回るペースでポイントを稼げていたうえ,この時点での2000位ボーダー予想が130000~140000pt程度で思ったほど高くない(高いけど)ということもあり,休日は割とゆったり走りました。目標だった40000pt/dayは達成できていませんが,日曜日の終わりの時点で合計150000pt弱という,あとは放置しても2000位には入るだろうというところまで来ることができました。この辺りで目標をシフトし,3年前のイリュージョニスタで獲得した順位である786位よりも上を目指すことにしました。

休日はゆったり走ったとはいえ,やはり平日よりも長時間走っていたので大変でした。通話やキャスをずっとやっているわけにもいかないので,動画を流し見したりしながら走りました。ちなみにイベランのお供として最強だと思った動画がこちらです。7時間あるし動物かわいいし最強です。

https://youtu.be/siWj0cPvNH8

ところで,この土日はイベ曲のMas+が全くフルコンできなくなりました。特に中盤の大スライド後の乱打が全然できなくなりました。イベ曲をフルコンできなくても獲得ポイントには影響しませんが,単純に気分が良くないので,いったん譜面を確認して運指を組みました。

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このように,右手中指を導入して片手トリルの要領で取ると安定するようになりました。あらためて見ると結構ひどい配置してますねここ。

 

12月7~8日(後半戦,平日)

786位以上という目標を立てたはいいものの,このあたりのボーダーは情報が少ないので,現在の自分の順位をこまめに確認しながら走りました。7日はまた少し時間が取れたので目標より多めに稼ぐことができました。

最終日は走り始めた午後7時半ごろの時点で600位台にいたので,あとは寝ないようにだけ気を付けながら走りました。しかし体力的には結構きつく,だんだん目が霞んだりしてきてやばかったですが,何とか完走しました。

また,これまでのイベランでファン数を大量に稼ぐことができ,プロデュースポイントもかなり溜まっていたので,ガチ編成に入るアイドルのポテンシャル解放を行ってフルコンのし直しを行い,ハイスコアを更新しておきました。しかし,ボーカル特化のオルタネイトがいない関係でスコアは伸びず,金トロは無理でした。

イベント終了直後の酒は最高でした。

 

 

 

完走した感想

とりあえず過去最高順位を更新できてうれしいです。頑張った甲斐がありました。

やはり放置編成が機能しないGrooveイベは大変でしたが,ぶっちゃけると3年前のイリュージョニスタの時より体感かなり楽でした。やはり,この3年で追加された営業やスタミナ消費2倍といったシステムの恩恵が非常に大きかったように感じます。また,スタドリはすべて使い果たすと思っていましたが,結果的にかなり余りました。3年分の蓄積が大きかったというだけでなく,プロデュース方針でスタミナ消費が軽減されていたのも間違いなく影響していたでしょう。

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余ったスタドリ

 

また,この1年愚直にリングフィットアドベンチャーで体を鍛えてきた効果は大いにあったと思います。腕の耐久力が目に見えて上がっており,どれだけ譜面を叩いても体を壊す気がしませんでした。イリュージョニスタの時は譜面の叩きすぎで腱鞘炎になりましたが,今回すべて難易度Mas+で回したにもかかわらず,ちょっと肩が凝った程度で腱鞘炎になるまではいきませんでした。やはり筋肉は万能。

 

次の文香イベが来たらまた同じように走ってみたいです。しかし,今回より上を目指そうとすると次の目標は500位以内ということになりそうですが,実は今回の私のポイントは500位ボーダーからは50000ptほど離されており,壁の高さを見せつけられている気分になっています。500位を目指すなら今回以上の覚悟と対策が必要になりそうですね…。

 

 

 

最後になりましたが,改めて応援してくださった皆さま,通話に付き合っていただいた「KeyPの部屋」の皆さま,キャスに来ていただいた皆さま,本当にありがとうございました。

「セブンスコード」感想

こんにちは。

先日「セブンスコード」というゲームをプレイして1年が経過したので,その感想を記録していこうと思います。

 

 

 

セブンスコードとは

ちょうど1年前にリリースされたスマホ向けリズムゲームです。

www.sevenscode.jp

音ゲー界の神ことNAOKI MAEDAが監修しており,やってみるとわかりますが至る所にNAOKIの息吹が感じられます。私の友人にNAOKIのファンがいて,勧められてプレイしました。

譜面には「シンプル」と「カオス」の2種類があります。シンプルは普通にノーツが上から降ってきて下で叩くやつですが,カオスはノーツが画面全体に現れます。クロスビーツに非常に似ている,というかほぼ同じです。

www.youtube.com

 

 

 

 

今回感想を書きたいのは,音ゲーについてではなくストーリーに関してです。

このゲーム,音ゲーとしては規格外な分量のストーリーが収録されています。しかもフルボイスです。そこら辺のキャラゲーでも完全フルボイスってそう多くないですよ?

1年前のリリースから,1か月ごとに1章が追加され,1年経過した先月の12章で完結しました。今回感想を書くに至ったのは,ストーリーが完結して一区切りついたからです。

あらすじについて,公式HPによると,『警備隊「SOAT」の上級隊員ユイトは、警備の中で謎の少女「アウロラ」と出会い、その消息を追うことになる。手がかりとなるアイドルグループ「ハルツィナ」を追うも、彼女らの歌声と共に世界は大きく変貌し、ユイトは世界の真実に引き込まれていく……』らしいです。

 

ということで,この感想を「良かった点」「微妙だと思ったけど慣れた点」「微妙だった点」の順で書いていきます。

以後,若干のネタバレ要素が含まれる可能性があるのでご了承ください。

 

良かった点

音ゲーが面白い

さすがにNAOKIが監修しているだけあって音ゲーとしては面白いです。特にカオス譜面は芸術性の高いものが多く,見ているだけでも非常に楽しいです。私はレベル8~9が限界ですけど。

また,ストーリー中のバトルも譜面を叩くことで行われるのですが,敵の植能(特殊能力的なやつ)によって譜面にエフェクトがかかります。色が変わったり,小さくなったり,時には回ったりします。これによって,ただ譜面を捌くだけでは得られないわくわく感を,1回ごとに味わうことができます。ただしハイスピを固定する職能は滅んでください。

 

中二心に刺さる

世界観,キャラ設定,セリフ等,めっちゃ中二です。好き嫌い分かれるとは思いますが,全体的に完成度の高い徹底された中二だと思いました。

 

公式サポートの対応

一回データが消えたんですが,公式サポートに連絡したところ,見事に復元していただけました。リリース直後の話で大変だったとは思うのですが,スピーディーかつ迅速な対応で素晴らしかったです。その節はありがとうございました。

 

ナラハシ

いや噂には聞いてましたが,登場した時は笑うしかなかったです。よくやろうと思いましたねこれ。

 

微妙だと思ったけど慣れた点

演出過多

全体的に演出がド派手です。色彩ももちろん派手なんですが,それ以上に効果音の主張が激しいです。スキルを発動するとピュルルルルルルルシュピイイイイイン!!!!,フルコンするとデュルルルデュルルルデュルルル!!!!,敵の防衛装置が起動するだけでピポーピポーピポーピポー!!!!,IDを提示するだけでピピピピヴウウゥゥゥン!!!!,エラーが出るだけでピピーピピーピピーピピー!!!!,敵が攻撃態勢に入るだけでドゥルルルルルルルシャキイイイイン!!!!という感じでとてもうるさいです。

うるさいんですが,ストーリー終盤くらいに慣れました。むしろこのうるささがないと物足りなくなる程度には。本当に盛り上がるシーンでは,ちょっとうるさいぐらいがちょうどいいですね。

 

動作の重さ

これに関しては慣れたというよりアプデで改善されたという感じです。リリース直後は本当に重くて,特にストーリー中のバトルで敵の植能が発動した時はゲームになっていませんでした。コルニアは改竄じゃなくて重力操作の植能でしたね。

しかし,その後アプデを重ねるごとに動作が軽くなり,今や微塵のラグも感じません。なんで最初からこうしなかったんだ。

1年前にやってみたはいいけど重すぎてだめだったという方がもしいれば,改めてやってみることをお勧めします。

 

ナラハシ

最初笑いすぎてセリフ何も入ってこなかったんですけどね。そこそこ意味のあるキャラなので慣れる必要がありました。

 

微妙だった点

ストーリーが難解

世界設定が説明不足だったり,時間軸が飛びまくったり,ハルツィナのセリフが中二極振りなせいで意味が分からなかったりと,とにかく難解です。ストーリー終盤に情報が一気にぶち込まれて世界観への解像度がかなり上がりますが,それでも,読み終わった今でも結局よくわかってない部分が多いです。

特に,ハルツィナの皆さんはその章のボス的なポジションに割り当てられることが多いのですが,セリフが意味わかんないし,そもそもなんでハルツィナと戦わないといけないのかよく理解できなかったので,ボス戦に対するモチベが上がり切りませんでした。

まあでもこれは私の読み取り不足によるところがあると思いますし,設定の補足説明もある方法で読めるようになっているので,頑張ればなんとかなるのかもしれないです。

 

主人公がクソ

ユイト君はクソ。特に終盤,さすがにそれはユイト君が100%悪いだろみたいな展開が何度かあります。

また,ストーリー終盤,ユイト君が「あんた変わったな」と言われるシーンがあるんですが,これに対してユイト君は「変わったんじゃない,成長したんだ」とどや顔で返します。お前それで成長したつもりなのかと。当然賛同は得られていませんでしたがね。

確かにユイト君はストーリーを経て変わりはしました。波風を立てない,幽霊のような生き方をしていたユイト君は,他人とぶつかってでも為すべき事を為しに行く人へ変わりました。しかし,人間として根本的なところが成長しなかったというか,何というか,動かないクソが動くクソになっただけみたいな感じでした。なので結果的に失敗を何度も繰り返すんですよね。

エンディングではなんやかんやあってうまくいったような感じになりましたが,なぜああなったのか,肝心の説明がやはり不足しており,結局よくわかりません。

逆に,主人公がクソなせいで,まともな人(オージとかミカとか)が出てきたときの安心感がやばかったです。

 

ナラハシ

完全な身内ネタじゃん?NAOKIのことを知らずに遊ぶ人も一定数はいると思うんですけど,そういう人から見たらナラハシ完全に意味わからんおっさんじゃないですか。大丈夫なんですかねこれ。

 

 

 

 

感想は以上になります。

総括すると,NAOKIのことを知っていて,サイバーパンク属性の中二っぽいのが好きで,主人公に感情移入せず且つ謎が謎のままでもストーリーを読むことができる人」にはお勧めです。

また,ストーリーを読まなくても音ゲーは遊べるので,ちょっと変わった音ゲーをやりたい方も是非やってみてはいかがでしょうか。

 

なお,セブンスコードのストーリーは完結しましたが,現在スピンオフプロジェクト「セブンスコード ZERO」が進行中だそうです。こちら,ユイト君と比較してまともな人間である(と思いたい)ヨハネが主人公的ポジションに立つらしく,期待が膨らみます。

LIVE Carnival反省会 5周年アニバ編

デレステ5周年おめでとうございます。

アニバーサリーに合わせて,私の愛してやまないLIVE Carnivalか開催されたので,例によって2000位入賞を目指して頑張りました。この記事では今回のイベントの記録や考えたことなどを書いていきます。

 

前回のLIVE Carnival→ 

LIVE Carnival反省会 オウムアムア編 - 文香さんの書斎の床下

 

 

 

 

編成を振り返る前に,前回のLIVE Carnivalから細かい仕様の変更があったのでまとめていきます。

 

・1st ~ 5th BOOTHで選択可能楽曲の指定

選択可能楽曲が指定されるのは,前回までは1st BOOTHのみで見られたものですが,今回このタイプのBOOTHが5つに増えました。代わりに属性で縛ってくるタイプのBOOTHが消えました。

選択可能楽曲には傾向があり,まず1stと2ndはクール,3rdと4thはキュート,5thはパッションです。また,1stと3rdはマスプラが簡単(最高レベル26~27)で2nd,4th,5thはマスプラが難しい(レベル29~30)という傾向が見られました。個人的には,マスプラが簡単なBOOTHが2つできたことで,高難度譜面のフルコンにより差をつけることができなくなったので,若干の向かい風でした。

 

・ランキングに反映されるスコアが「現時点でのスコア」から「これまでの最高スコア」に変更

これ前からこうでしたっけ?あんまり覚えてないんですが,とりあえずBOOTHを解散してVoltage pointが下がってもランキングは下がらなくなりました。イベント終了直前でも思い切って編成を変えたりすることができるようになるので,ありがたいです。

 

私の気付いた変更点は以上です。

それでは編成を振り返って行きましょう。

 

1st BOOTH (特定楽曲のみ選曲可能 アピール値380%アップ)

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イベント中のBOOTHの画像をスクショし忘れていたのでそれっぽい画像を切り貼りしてそれっぽくしています

選択可能楽曲はクールの低難易度譜面ばかりで,最高レベルがマスプラの26です。担当の文香さんの曲があったので脳死で選びました。編成に文香さんいませんけど。

編成は無難にユニゾン茄子さん軸のコンボナ2枚,スコアアップ系2枚(オバロ+コンセ)です。譜面が簡単なうえ,判定の緩いスライドばかりだったので,コンセがいてもGREAT数は比較的抑えられたと思います。

スライドアクト+オルタネイトが使えればもっと伸びたと思いますが,残念ながらどちらも持っていませんでした。スライドアクトはマスプラのスコアを伸ばそうとすると出番が多いので,1枚くらいは欲しいですね。

 

2nd BOOTH(特定楽曲のみ選曲可能 アピール値330%アップ)

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問題のBOOTHその1。選択可能楽曲はクールの高難度譜面ばかりで,レベル30はこれとTrinity Field,LEGNEだけです。相対的に双翼の独奏歌が一番マシです。は?

終了前日までプリンセスしゅーこ軸で,実は一度フルコンは取れていました。ところが最終日にユニゾン奏さんを引いてしまい,急遽編成を変更(そもそも最終日時点で2000位に入っていなかったのでより高いスコアを求める必要があった),1日で再フルコンを目指しましたが,無理でした。一応ほぼラストまで繋げたのでそれなりのスコアは出ています。

なお,前回発見したコンセ+チューニングの組み合わせに加え,オバロも入っており,スキルに助けられてコンボが繋がった場面が結構ありました。一方,オバロが頑張りすぎてライフが削れ,終盤に1ミスしただけで死ぬみたいのもよくありました。

 

3rd BOOTH(特定楽曲のみ選曲可能 アピール値320%アップ)

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選択可能楽曲はキュートの低難度曲で,最高難易度は27です。ロングアクトのちとせ嬢が余っていたので採用し,ロングノーツの多い譜面を探した結果,他すべてのマスプラ譜面を差し置いてニャンと☆スペクタクル通常masが選ばれました。マジか。

とはいえ,そこまで極端にロングノーツが多いわけでもなく,アクトと相性のいいオルタネイトもいないので,正直ちとせ嬢の枠は他のスコアアップ系にしてもほぼ変わりませんでした。

ちとせ嬢の話ばっかりしてしまいましたが,編成全体を見ると,ここもオーソドックスなユニゾン+コンボナ×2+スコアアップ系×2です。

 

4th BOOTH(特定楽曲のみ選曲可能 アピール値290%アップ)

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選択可能楽曲はキュートの高難度曲で,レベル30はあんきら,あんずのうた,メルヘンデビューです。個人的にあんきらが得意で,実際あまり苦労せずフルコンできたので,そこまで問題にはなりませんでした。

編成も特に言うことのないプリンセス軸です。

今気づいたのですが,3rd BOOTHと4th BOOTHで編成を入れ替えた時にどちらが合計スコアが高くなるのかは,試しておいた方が良かったかもしれません。

 

5th BOOTH(特定楽曲のみ選曲可能 アピール値290%アップ)

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問題のBOOTHその2。選択可能楽曲はパッションの高難度譜面で,レベル30はTOKIMEKI,TAKAMARI,O-Ku-Ri-Mo-Noです。なんか語感が良いですね。TOKIMEKI,TAKAMARI,O-Ku-Ri-Mo-No。

ふざけている場合ではなく,個人的にTAKAMARIとO-Ku-Ri-Mo-Noが非常に苦手だったので,TOKIMEKIを選ばざるを得ませんでした。さらに,ここもイベント最終日に急遽限定スカチケでスカウトしたユニゾン輝子軸に変更したため,1日でフルコンする必要がありました。結果フルコンはできたのですが,ラストの同時縦連で落とした時のスコアの方が高かったので,そちらが採用されました。

編成ですが,まずオルタネイト凪とコンボナイヴは発動タイミングが一致しており,非常に強力です(オルタとコンボナの相性についてはググってください)。また,コンセ茜とチューニングメアリーも発動タイミングが一致していて強いです。ただ,全体的にスキル依存な編成である割に,ファン数不足のせいで特技発動率にポテンシャルを振り切れていなかったりして,あまり安定しなかった印象です。

 

6th BOOTH (ビジュアルアピール値のみ適用 ビジュアルアピール値590%アップ)

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めちゃくちゃ強いレゾナンス軸編成です。なんと全員発動タイミングが7秒高確率で一致しています。強い。しかもスキルも左からコーディネイト,シナジー,モチーフ,スコアアップ,シンフォニーで完全にバランスが取れています。7秒高確率のビジュアル型シンフォニー持ちって確か今までいなかったと思うのですが,ちょうど今回のフェスで肇ちゃんがこれを引っ提げて登場しました。自分で引けてたらいろいろ変わってたと思うのですが,残念ながら引けなかったのでゲストでの採用です。

レゾナンス軸編成はかなり特殊な組み方をします。簡単に言うと,レゾナンスは「特技効果を重複させる」能力なので,特技の発動タイミングが被っているほど効果が大きくなります。詳しくはググってください。ちなみに現在の全体曲の理論値編成は(ちょっと毛色が違いますが)レゾナンス軸です。

曲は30最弱候補のヴァルキュリアですが,前回のLIVE Carnivalの記事でも書いた通り,やっぱり私はこの譜面が苦手みたいで,全然安定しませんでした。

 

7th BOOTH (ビジュアルアピール値のみ適用 ビジュアルアピール値590%アップ)

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こちらは普通にトリコロールメイク軸です。フリックアクト凪とオルタネイト美鈴が組めたので,フリックの多いStar!!を選択しました。Star!!は慣れればフルコン楽な部類だと思います。

正直,思ったほどスコア出なかったなという印象です。スキルの発動回数の問題かもしれませんし,ここはもう何回かやれば上振れたかもしれません。

 

8th BOOTH (スターランクに応じてアピール値アップ)

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毎度おなじみ,微課金勢に最も優しくないBOOTHです。しょうがないのでゲストを呼ばざるを得ません。SSRのスタラン20っていったい何万円ぶっこめば完成するんですかね…。

今回のゲストはスタラン20のスキブ持ちアーニャです。今気付きましたけどこれゲスト厳選ミスってますね。この編成だとスキブはクールアンサンブルの下位互換なので…。

曲はStrarryです。一瞬なぜか全然繋がらなくなる病気にかかりましたが,冷静にやったら普通にできました。

 

9th BOOTH (アピール値がプロデュースポイントにつき13%アップ)

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こちらも毎度おなじみ,我が担当の文香さん(と楓さん)が大暴れするBOOTHです。編成は特に言うことはなく,プロデュースポイント=ファン数が多い人で固めただけです。ちなみにスキル的にもバランスはちゃんと取れています。

曲ですが,∀NSWERが非常に安定していたので選択しました。別のゲーム(主にDynamix)でピアノ押しを練習していた成果が出ていますね。ピアノ押しと言えば,双翼の独奏歌の序盤の階段も昔より突破率が格段に上がっていて,自分の成長を感じる今日この頃です。

 

10th BOOTH (イベント出演アイドルのアピール値が70%アップ)

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イベ曲です。譜面は比較的温情な方で,フルコンもかなり安定しました。リズムが独特ではありましたが,よく聞くとちゃんと乗れるようにできている良い譜面です。

イベント出演アイドルですが,センター適性のあるアイドルが少なかったため結構悩みました。まずパッションとキュートですが,イベント出演アイドルでセンターにすると強いのはプリンセスの凪とあかりんごだけでした。ところが両者ともオルタネイトなのが問題で,特技発動率の下がるGRAND LIVEだとオルタネイトのコンボボーナスダウンを他のコンボナ持ちでカバーできないリスクが高まるため,正直あんまり採用したくありませんでした。結果,あかりんごのみ採用し,凪は別の編成に入ってもらいました。また,パッションはそもそもイベント出演アイドルが少なかったので,埋め合わせでゲストを呼びました。次にクールで,ここもセンター適性のあるアイドルがおらず元々は妥協編成を組んでいたのですが,最終日にユニゾン奏さんを引いたことで,2nd BOOTHでセンターをやっていたプリンセスしゅーこをこちらに持ってくることができ,なんだかんだで解決しました。

 

2020年9月12日追記

GRAND LIVEの特技発動条件について誤解していました。「特技発動率が下がる」のではなく,「特技の発動間隔が3倍になり,ユニットごとに最初の特技発動のタイミングがずれる」というのが正確であるようです。これを知っていたらオルタネイトの発動にうまくコンボナを合わせられるように調整できたかもしれません…。

参考 

【デレステ】特技秒数についての基礎知識【編成強者への道】 - Starlight Tips

 

 

 

結果

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ゴギガ・ガガギゴ

 

正直いけると思っていましたが,あと一歩及ばずでした。

 

 

 

 

本当に惜しかったので,敗因を頑張って書こうと思います。

 

・スライドアクトの不在

これさえあればBright Blueのスコアは間違いなく伸びますし,これだけで2000位入ってたと思います。次スカチケを手に入れたらスライドアクト持ちの雪美ちゃんをスカウトすることをここに誓います。

 

・地力不足

双翼の独奏歌を最終日にフルコンできていればもう少しスコアが伸びていたかもしれません。まだまだ鍛錬が足りないようです。

 

・改善の余地のある編成で高難度曲をやるべきではなかった

今回何故双翼の独奏歌を最終日にやり直したかと言えば,最終日にユニゾン奏さんを引いたからなのですが,それ以前にユニゾンの下位互換であるプリンセス軸編成で双翼の独奏歌をやってしまっていたのが良くなかったです。つまり,1st BOOTH(ユニゾン軸)と2nd BOOTH(プリンセス軸)の編成を逆にしていたら,編成の変更に伴うやり直しは双翼の独奏歌ではなくBright Blueで済んでいたのです。同じことが3rd BOOTHと4th BOOTHにも言えますね。ここはやり直す必要は出ませんでしたが。

 

・イベント終了間際,双翼の独奏歌フルコンにこだわらず,フルコンできる譜面でスコアの上振れを狙うべきだった

正直,双翼の独奏歌はフルコン直前まで繋いで現在のスコアが出た時点で,妥協するべきでした。それより他の譜面をフルコンしまくってスキル発動の噛み合いを待った方が,最終的な合計スコアは伸びたかもしれません。実はイベント終了15分前にこれに気付いて,Go Just Goのスコアを少し更新しに行ったりしたのですが,判断が遅かったです。今思えばStar!!あたりはもっと上振れを期待できたかもしれませんね。

 

その他,細かい点は編成の振り返りのところで書いた通りです。こうして書きおこしてみると少しずつボロが出てくるものですね。猛省します。

 

 

 

 

今回の反省会は以上になります。本当に悔しいので,次こそは頑張りたいです。

銀河図書館another

銀河図書館another

 

 

★★★★★

 

 

短編小説形式の妄想もしくは幻覚です。

楽曲「銀河図書館 」をベースにしていますが、一般的なものと大きく異なる解釈をしています。別の世界線の話だと思ってください。

 

 

★★★★★

 

 

席替えで窓際の席を獲得した文香は、休み時間中、ずっと空を眺めている。

 

文香は内気で人見知りである。クラスメイトたちは皆、休み時間になれば校庭へ遊びに出ていってしまう。そんな中文香は一人で机に座り、ぼんやり空を眺めている。

文香は要領の悪い子ではない。平仮名も数字もあっという間に覚えたし、教科書ももう難なく読める。授業も聞いている分には面白いと思っている。しかし、たまに先生から発言を要求されると、毎回立ったまま押し黙ってしまう。文香の寡黙具合には先生も手を焼いている。どれだけ優しく接しても、文香は目を逸らして俯くだけである。

こんな様子なので、入学から3ヶ月が経った今でもまともに会話のできる友人はできていない。逆に、クラスメイトたちは文香がどんな声で喋るのかすらほとんど知らない。

 

文香の通う小学校は、丘を少し登ったところに建っている。通学路に坂道があって毎日登るのが大変だが、窓からの見晴らしは良い。

文香は空を眺めるのが好きだ。いつも一人で空を眺めているのは、やることがないからではなく、それが好きだからである。

空は綺麗だ。青くてキラキラしていて、雲は一刻ごとに形を変え、見ていて飽きることがない。夕空や夜空は昼間とは違った表情を見せてくれるので、一日中見ていられる。雨上がりの空は特に綺麗で好きだから、天気が悪くても憂鬱にはならない。

 

7月になり、気温が上がった。外で遊ぶ気なんてものはいよいよ失せてしまった。今日も文香は教室で一人、空を眺める。しかし寂しくはなく、むしろずっとこうしていられる今の生活が心地良かった。何より、この教室から眺める初めての夏空が、今までに無く綺麗だった。

 

 

★★★★★

 

 

叔父が書店を開く事になった。

文香の叔父は、文香の住む住宅地から電車で一本の、少し大きな街に住んでいる。何でも、書店の経営は叔父の昔からの夢だったらしい。働きながらコツコツと計画を進め、やっと開店まで漕ぎ着けたそうだ。

開店記念のお祝いに、文香の両親は叔父の書店へ訪問することになった。文香も両親に連れられて行った。

 

文香にとって叔父はあまり得意な存在ではない。両親となら普通に会話ができるが、裏を返せば、両親以外は全て人見知りの対象である。

叔父は父親の弟である。歳はそれほど離れておらず、実の所顔付きも雰囲気もよく似ている。しかし、文香は叔父に会ってもいつも俯いてしまい、まともに顔を見ていないので、それを知らない。

ちなみに、母親は父親より少し年下で、母親と叔父がほぼ同い年である。

 

電車に揺られて着いた街は、文香の家の周りと比べて高い建物が多い。空が四角く切り取られ、狭苦しい。

地図を片手に進む両親を追うように歩いていると、程なくして目的地へ着いた。叔父の書店は雑居ビルの1階に設けられていた。開店祝いのフラスタが置いてあり、壁には7月19日オープンと書かれた紙が貼ってある。今日が7月18日なので、ちょうど明日開店ということらしい。

すぐに裏口から叔父が出てきた。両親は挨拶を交わす。一方、文香は母親の後ろに隠れてしまった。

「文香ちゃん、こんにちは」叔父が声をかける。

「……」

「ほら、文香も挨拶をしなさい?」母親も挨拶を促す。

「……」

「こんにちはって、ほら」

「……」

「もう…すみません、この子、人見知りで」

「いえいえ、可愛らしくていいじゃないか」

「僕らとは話してくれるんだけどね。まあ、いつかは心を許してくれるだろうけど」父親が困った顔で言った。

 

外は暑いからということで、店の中へ案内された。

店には玄関以外に窓がなかった。空が見えず、薄暗い。様々な本が所狭しと陳列してある。部屋は静かで、自分たちの足音と、本の存在感だけが際立つ。一箇所だけ本棚のない区画があり、その壁には大きくて古い柱時計が掛けてある。

「立派な時計だな。買ったの?」

「雰囲気が出るんじゃないかなと思ってね」

 

文香にとって、この部屋はただただ不気味だ。しかし、次第にこの「本」という存在に興味が惹かれていった。

本。

母親に読み聞かせてもらったり、教科書を読むことはあるが、特段思い入れのあるものではない。これほど大量の本に囲まれた経験もない。

表紙や背表紙に難しい漢字で題名が書かれている。もちろん、その大半は文香には読めない。しかし、それらが一つ一つ違っていることはわかる。よく見ると本の色や大きさ、厚さも違う。開くとどうなっているのだろうと思った。どうせ読めないだろうが、これもきっと様々なことが書かれているのだろう。

母親の手を両手で握り、顔は横に向けて歩く。不思議と、見ていて飽きることがなかった。

 

文香達は店の奥にある机に案内された。両親は開店祝いの品を渡したりしたあと、叔父と雑談を始めた。

ちょうどその机のそばに児童書のコーナーがあった。ここに置いてある本の題名は、全て平仮名だったり、振り仮名が振ってあったりしていて、文香にも読めた。

文香は両親と叔父の雑談には混ざれないので、しばらく椅子に座ったまま児童書を物色した。

 

「この本が気になるのかい?」

いつの間にか、叔父が文香のすぐ隣で屈んでいた。文香は少しびっくりして、とっさに目を逸らした。その視界の隅で、元々文香の視線の先にあった本を叔父が手に持つのを認識した。

表紙には『銀河図書館(ぎんがとしょかん)』と書かれている。

確かに、文香は今その本を見ていた。表紙に描かれた星の絵が綺麗だという印象があった。とはいえ、特に気になっていたというよりは、偶然その本の方を向いていたのを叔父に見つかったという方が正しい。

「そうだなあ、せっかく来てもらったし、この本は文香ちゃんにプレゼントしようかな。お客さん第1号ということで」

叔父はその本を文香に差し出した。文香は恐る恐る手を伸ばし、それを受け取った。

「あら、ありがとうございます。ほら、文香もお礼を言いなさい?ありがとうございますって」

「……」

文香は例のごとく黙ってしまった。しかし、この受け取った本が叔父からの優しさであり、大事なものであることは理解していた。文香はその本を両手でぎゅっと抱えた。

それを嬉しさと感謝の表れだと解釈した両親と叔父は、顔を見合わせて微笑んだ。

「いつか、感想を聞かせてね」

不意に柱時計がゴーンと鳴った。文香は体をびくりと震わせた。それを見て両親と叔父はまた少し笑った。

 

 

★★★★★

 

 

帰宅した頃には夕方になっていた。

「さっきの本、夜になったら一緒に読もうね」と母親は言った。しかし、文香は本の中身が気になって、正直夜まで待てる気がしなかった。

文香は自分の部屋に本を持ち込んだ。部屋には文香一人しかいない。

 

文香はその本の表紙を恐る恐る開いた。

 

『銀河図書館』

 

『大きな大きな図書館で、女の子が本を読んでいました』

『そこはとても静かな場所』

『誰もいない銀河の果てで、女の子は本を読んでいました』

 

本を開いた瞬間、美しい挿絵が目を引いた。たくさんの星がまたたく空に、本棚が並び、女の子が本を読んでいる。

漢字には振り仮名が振ってあり、何とか読めた。「銀河」というのが何なのかよく分からなかったが、星が一面に煌めくこの空間が銀河なのだろうと思った。

 

『女の子は寂しくなんてありません』

『本を開けばそこには、たくさんの物語がありました』

 

女の子は寂しくないという事実を、文香はとても素直に理解した。そして、こんな綺麗な場所で、一人で悠々と本を読む女の子に、親近感を半分、羨望の念を半分抱いた。

 

『しかし、ある日大きな嵐が来て、女の子は、知らない星へと落とされてしまったのです』

 

場面が変わった。吹き荒れる嵐、飛ばされる女の子。胸の辺りがずきりとした。

 

『目を覚ますと、そこは四角い空の不気味な街』

『女の子は、怖くて怖くて仕方ありませんでした』

 

文香も怖かった。目を覚ますと知らない土地にいたこともそうだが、何より四角い空というのが怖い。いつも眺めているあの綺麗な空が、いつもと違う。その不気味さを空想して、文香の鼓動はまた速く大きくなった。

 

『そこへ一人の人がやってきて、本を手渡してこう言いました』

『「さあ、君の物語を聞かせて!」』

 

この人は誰なのだろうか。女の子はきっとそれどころじゃないのに、何をさせようとしているのだろうか。文香はよく分からない。よく分からないが、この人は悪い人ではないのだろうということは理解できた。

 

『本を読み始めると、たくさんの人がやってきました』

『わくわく、どきどきしながらみんな物語に夢中でした』

『「めでたしめでたし」みんなは笑顔になって、四角い空にも星がきらめきだすのでした』

 

あの不気味な空に星がきらめき、綺麗になっていく。まるで魔法のような力だ。その様子を読む文香の方こそが、わくわく、どきどきしていた。

 

『本を渡した誰かが、女の子の前にやってきて、言いました』

『「素敵な物語をありがとう。君をずっとずっと、待っていたんだ!」』

『女の子はどうしてか、顔を真っ赤にしながら、笑いました』

 

この人のやっていることは結局よく分からない。よく分からないが、やはり悪い人ではなかった。それより、女の子は嬉しそうで、きっと救われたんだということを理解し、文香も高揚し、救われた気持ちになった。

 

ここで物語は終わった。

本を閉じたあとも、文香の心臓の鼓動は止まらなかった。一人でいる部屋が妙に静かに感じ、自らの鼓動の音がはっきり聞こえてきた。胸の辺りが暖かいような、ざわざわ、むずむず、どうにも言葉にするのが難しい、今までに味わったことの無い感覚を覚えた。

少し息を吸って吐いて、ふと窓の外を見ると、いつの間にか夜になっていた。星が煌めいている。いつも通りの夜空なのに、いつもと違って見える。ただ綺麗なだけの景色ではなく、そこに意味が加わったというか、世界が加わったというか、とにかくそれはもう今までの夜空とは違うものになっていた。

 

「文香、ご飯よ…あら?」

母親が部屋に入ってきた。文香は絵本を抱えたまま、窓の外から母親の方へ向き直った。

「その絵本、やっぱり気になるのね。ご飯を食べたら、読んであげるからね」

「…読んだの」

「え?」

「もう読んだの。そしたらね、星が綺麗で、女の子が嬉しそうにしてて、それで…」

「うんうん」

「それで、私も楽しかった」

「…ふふ、そう、素敵な感想をありがとう。よかったわね、文香!」

文香は、顔を少し赤くしながら、笑った。

 

 

★★★★★

 

 

昼休み、文香は珍しく教室の外へ出た。向かった先は図書室である。

図書室には学校の案内で一度来たことがあるが、それっきりである。使い方もその時説明された気がするが、詳しくは覚えていない。そんな場所へわざわざ向かったのは、叔父の書店や銀河に浮かぶ図書館に触れて、それらに相当する図書室という場所が気になったから、また、「銀河図書館」を読んで得たあの感覚を、本を読むことでまた味わえないかという期待からである。正直なところ、「銀河図書館」の物語を少し思い出すだけで、文香は胸の高鳴りを抑えることができなくなっていたのだ。

 

図書室の扉は閉じていたが、中を見るとまばらに人がいて、入ることはできるようだ。しかし、普通の教室と雰囲気の大きく異なるその扉を前にして、文香は怖気付いてしまい、扉の前をうろうろし始めた。

 

「君、どうしたの?」

不意に図書室の扉が開き、大人の女性が現れ声をかけてきた。図書室の担当の先生であるようだ。

「図書室に入りたいのね?」

文香は目を逸らしながらも、ゆっくり、しかししっかり頷いた。

「そう。色々分からないと思うから、先生が教えてあげるわね」

文香は先生に連れられて図書室へ入った。図書室は冷房が効いていて涼しかった。

 

文香はそこで本を借りた。

 

それからというもの、休み時間中の居場所が教室の窓際の席から図書室へ変わり、本を読む時間が増えた。借りた本を家に持ち帰ることも覚えた。丘の上の学校までの持ち運びが大変だが、苦痛には感じなかった。

依然として、学校での友達との交流はほとんどない。しかし、文香を見守る側の先生からすると、ずっと空を眺めているよりは本を読んでいる方が有意義だし、没頭できるものが見つかったように見えるため、少し安心したようだ。もちろん文香は先生の気などお構い無しで、ただ読書が楽しくてたまらないのだった。

 

程なくして夏休みが始まった。

クラスメイト達が浮き足立つ中、文香は長い休みで本を読むことだけを考えていた。人とは趣が違うかもしれないが、これはこれで楽しみだった。

ところが、夏休み中は学校の図書室が使えないという大きな誤算があった。

休みに入る前に思い切ってできる限りの本を借り、頑張って持ち帰ったものの、すぐに読み切ってしまった。文香は本に飢えた。もっと本が読みたい。学校の図書室以外に、本がたくさん手に入る場所へ行きたい…。

 

そう、学校の図書室以外に本がたくさん手に入る場所。文香に心当たりは1つしかなかった。

 

「…お母さん」

「なあに、文香?」

「叔父さんの…お店に行きたい」

重くないか?その名前

こんばんは。KOHという名前で鷺沢文香担当Pをしている者です。KOHと書いて「こー」と読みます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今回はこのKOHという名前について思う所を書いていこうと思います。

 

この名前は私がPになる前,というかデレステを始めてアイマスにかかわるずっと前から使っているものです。ですので,デレステを始めたときにこれをユーザーネームとして使い,そのままP名となったのも当然の成り行きだったわけです。

ところが,最近になってアイマスに関連する重要な人物にとても似た名前の人が存在することを知りました。

 

まずはこちらの方です。

 

https://twitter.com/K_O_H777

 

 作曲家のKOHさんです。幅広い作品へ曲を提供なさっており,アイマスだと主にミリオンでご活躍なさっています。最近の目立つところだと,断崖絶壁チュパカブラの編曲をなさっています。この他にも多くの素晴らしい曲を生み出しており,アイマス作曲家の中でも非常に人気の高い方であるとの印象を受けます。要するに,神です。

そして,もうお気づきだと思いますが,私と名前が完全に一致しています。綴りも読み方も全く同じです。

ちなみに,恥ずかしながら私はKOHさんの存在を比較的最近知りました。私のメインの活動場であるデレの方には曲を提供なさっていないというのもありますね。

 

また,似た名前と言うとこの方も思い当たります。

 

https://twitter.com/DJKOO_official

 

TRFのDJ KOOさんです。TRFと言えば90年代のダンスミュージックを代表する存在であり,20年以上時代が進んだ今でもその名を知らない人の方が少ないでしょう。そしてDJ KOOさんは,当時日本ではほとんど認知されていなかったDJという存在の先駆けであり,生ける伝説と言えます。そんなDJ KOOさんですが,去年のデレ7th名古屋公演にて突如出演し,Pたちを大いに盛り上げました。さらにDJ KOOさん自身デレステを始めてPになったことが語られ,今や敏腕Pとしてもこの界隈で名前が知られている存在になりました。

ところで,DJ KOOさんのKOOは「こー」と読みます。私の名前と読み方が一緒ですね。綴りも一文字違いで大変似ています。

 

ということで,私の名前は神と伝説の名と一致しているのです。

 

重くないか?その名前。

 

重いです。

 

作曲家のKOHさんに至っては本当に完全に一致しているので,例えばツイッターでKOHさんが絶賛されていたりすると非常に複雑な気分になります。DJ KOOさんに関しては綴りが違うのでまあまだいいんですけどね(でも7th名古屋で名前が呼ばれるたびに少し居たたまれない気分にはなった)。

 

そこで,自分の名前に関して何かしらのアクションを起こすことを現在検討しています。

具体的な行動案を挙げてみようと思います。

 

何もしない

神と伝説の名を騙り続けます。

正直こうしたいです。面倒なので。ちなみに,私の素性を知っている一部の方なら,KOHという名前がとてもしっくり来ていて簡単に変えられないものであるということはよく分かるんじゃないかと思います。

 

全く別の名前を考える

根本的な解決になります。が,なかなかいい名前が浮かびません。また,急に名前を変えると混乱を招く可能性もあるのであまりやりたくないです。

「乱数で決める」という案も一瞬浮かびましたが,これでちんこみたいな名前になったら最悪なのでやりません。

 

ということで,妥協策として「KOHという名前をベースに少し変える」というのを考えてみようと思います。

 

小文字にする

koh

ダサいので却下です。

 

Oを増やす

KOOH

これこそKOOとKOHを足して2で割ったみたいになって畏れ多いので却下です。

 

Hを減らす

KO

これもダサいので却下です。

 

Hを増やす

KOHH

今までの案の中だと一番好きです。なんで好きなのかはよくわかりません。

 

足す

KOH+

これだと柴咲コウ福山雅治のユニットになるのでだめです。冷静に考えると柴咲コウ福山雅治のユニットってやばいですね。

 

イオン化する

KOH → K+ + OH-

水に溶けてイオン化します。読み方がわけわかんなんくなるので却下です。あと上付き文字の入力がめんどい。

 

考えられる限り挙げてみました。今のところのお気に入りはKOHHです。しかし,この場合読み方が変わるわけではないので,KOHさんやDJ KOOさんが名前を呼ばれても反応しないように訓練する必要は残りそうです。

 

そもそも今すぐ名前を変えると決めたわけではないので,何かしらの転機が訪れるまでじっくりゆったり考えようと思います。

LIVE Carnival反省会 オウムアムア編

LIVE Carnivalめっちゃ好きなんですよね。編成組むのも,フルコン狙ってスコア取りに行くのも好きです。すごくゲームをしているという感じがします。

 

LIVE Carnivalは,簡単に言うと大スコアタ大会です(諸説あり)。それぞれアピール値への効果が異なる10個のブースでLIVEを行い,そのスコアの合計を競います。上位2000位以内に入ると,このイベントでしか手に入らない虹色のトロフィーが貰えます。

前回のLIVE Carnivalは年始に開催された夢をのぞいたらイベで,この時は何とか虹トロを貰うことができました。あの時の私はあんきらマスプラAP出したりと非常に冴えていました。

そして今回のオウムアムアですが,また虹トロ獲得を目指して頑張ってみました。

 

この記事では,次回への備忘録も兼ねて,編成と楽曲を振り返りつつ一人反省会をしていこうと思います。

 

 

 

1st BOOTH

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イベ曲です。歌唱メンバーにクール一人しかいないのにクール曲です。

ブース効果が強かったので稼ぎどころでした。クールユニゾン持ち七夕茄子さんを軸に編成を組みました。譜面はサビ中盤にコンボカッターがあり,眠い時は繋がらなかったので体調を伺いながらフルコンを取りました。

 

2nd BOOTH

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問題のブースその1。私の事務所はダンス(Da)が極端に弱く,SSRトリコロールステップもレゾナンスステップもDa型トリコロールシナジーも一人もいませんでした。ということでまずセンターをどうするかですが,無理にSSRだけを採用して単色Da特化にするよりも,SRのトリコステップを採用して3色編成にする方がスコアが伸びるっぽいのでこうなりました。ゲストは足りないアピール値を補う意味でもDa型シナジーでした。

曲は30の中でも無難に叩けるStarryでした。

 

3rd BOOTH

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問題のブースその2。理由は2ndと同じです。編成の意図も同じです。Daブースが2つ来た時点でもう無理ってなってました。

曲は30最弱候補の生ヴァルですが,変な癖がついてめちゃくちゃ苦戦しました。

 

4th BOOTH

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ちとせ嬢のロングアクトを美玲のオルタネイトで強化する編成です。キュートはほぼこれしか強い編成組めません。ちとせ嬢はイベント出演勢なので10th BOOTHでの採用もありでしたが,ロングアクトがGRAND LIVEだと活きないのでこちらに入れました。

曲はFascinateです。ロングノーツで稼ぐ編成なので,中盤の短ロング連打のところで全てのスキルがうまいこと発動しているか確認しながらやります。それなりに影響が出ます。ちなみにラストの階段が抜けてフルコン取れてません。この後ちゃんとフルコン取れたんですがスコア更新できませんでした。良くも悪くもアクト+オルタネイト編成はスキル発動数による差が出るということですかね…

 

5th BOOTH

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クールプリンセスしゅーこ軸で,聖來さんのコンセをりーなのチューニングによる判定強化でサポートする編成です。チューニングは単体性能が低いので余りがちですが,コンセと合わせると強いですし,何よりGREATが出まくることによるストレスがないです。リザルトを見てもGREATはほとんど出ていませんでした。ちなみにこの二人のスキルは発動タイミングが11秒高確率で完全にかぶっていて,非常に噛み合っています。

曲は最近追加されたGaze and Gazeです。クールのレベル30はフルコン難が多かったので,比較的マシなこの曲が追加されたのはありがたかったです。

 

6th BOOTH

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先ほどと同様,パッションプリンセス雫軸の,コンセ茜+チューニングメアリーです。これも発動タイミングが7秒高確率で一致しており,もはや奇跡です。メアリーがイベント出演勢なのですが,なんだかんだでこちらに来てもらいました。

曲は30最弱候補のTwinくるテールです。特に言うことはないです。

 

7th BOOTH

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ダブル凪編成です。恒常凪のフリックアクトを限定凪のオルタネイトで強化します。ナギナギ。

曲はとにかくフリックだらけの一等賞です。その辺の30やるよりスコア出るんじゃないかと思っています。ただ,念のため最終日に贈り物サンデーフルコンしてスコア確認しとこうと思ったのですが,結局フルコンできなかったので,どっちがスコア出るのか真相は闇の中です。

 

8th BOOTH

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高スターランクSSRは微課金勢には高嶺の花なので妥協ポイントです。センターは無難にしゅーこ(スタラン3),周りにスタラン15のSRと,ゲストのスタラン20のやばい人を並べて組みました。センターをスタラン15のSRにするよりもこちらの方がスコアが出ました。

曲ですが,一応茄子さんがロングアクトだったので,30の中でもロングノーツの比率が高いStarを選びました。初見難易度は鬼ですが覚えれば案外行ける譜面だと思います。

 

9th BOOTH

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担当の文香さん(プロデュースpt35)が大暴れするブースです。楓さんは担当というわけではないのですが,SSRの性能が良くて昔から頻繁に使っていたところ,いつの間にかプロデュースptがカンストしていて,追加でプロデュースレシピを使って34になりました。稼ぎどころです。

曲はTrust meです。文香さんも歌っています。難易度は低くないと思いますが,個人的にはかなり得意な譜面です。

 

10th BOOTH

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問題のブースその3。今回のイベント出演勢の手持ちは人数が少ない上にかなり弱く,まともな編成が組めませんでした。結果,センター3人のうち2人(卯月とかな子)はイベント出演勢以外からの採用になりました。

曲はGRANDで2つあるレベル31のイリュージョニスタとStarryを気分でやっていました。結果イリュージョニスタが一番スコア出ましたが,フルコン難易度も大して変わらないし正直どちらでもよかったと思います。

 

 

 

 

結果

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だめでした。

 

今回はDaブース2つやイベント出演アイドルの引きの悪さなど非常に条件が厳しく,かなり早い段階からほとんど諦めムードでした。選曲でこれ以上稼ぐのはもう無理なので,まあこんなもんなんじゃないでしょうか。

敗因はすでに何度も繰り返している通りDaの弱さです。これだけやっていてトリコステップ持ちSSRが一人もいないというのはさすがにどうなのかと思うので,早くお迎えしたいですね。次のフェスはおそらく周年なので,無料10連などもあるでしょうし,頑張って引きたいです。

また,コンボナ持ちの少なさも編成を組んでいて感じました。今回の編成でも,コンボナが欲しいところの多くを倍率の低いオールラウンドなどで誤魔化しています。これはつまり限定ガシャをあまり引いていないことの表れなのですが,もともと欲しいアイドルが出てくるまで石を貯め込むタイプの人間なので,限定を引くタイミングがなかなか来ないというのはあります。難しい問題です。

 

 

 

勢いで書いてしまいましたが以上になります。

次のLIVE Carnivalがいつになるかわかりませんが,次は虹トロ奪還を目指していきたいです。